いたこ28号談
今朝、電話回線が突然破壊されました。 謎です。 あぁぁぁぁぁ、快感!とっても不気味!すごく興奮!パワー全開ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ! ・・・こんばんわ、いたこ28号です。 今日の話も、当然「 実 話 」です。 彼はCM制作プロダクションで働いていた。 彼の名前は吉田慎一(仮名)24歳。キャリア1年の制作進行だった。 今年の2月から、会社は新しいビルに引っ越すことになった。 赤坂○○○ビルの4階と5階が、新しいオフィスになった。 しかし、そこのオフィスは実はいわくつきの物件だったのだ。 去年まで別のCM制作プロダクションが入っていたのだが、 撮影中の人身事故が原因で倒産してしまったのだ。 ・・・手形の不渡り。経営者の蒸発。そして突然の倒産。 室内にはデスクや撮影で使われたとおもわれる小道具類が、かなり残っていたらしい。 吉田達が引っ越した時は、オフィスは奇麗にかたずいていたが、 非常階段には、「ある物」が捨てられずに置かれていた。 「 あ る 物 」が・・・・。 彼らの仕事は不規則である。 撮影前になるとほとんど家には帰れず会社に泊まるなんてことは日常茶飯事だ。 ・・・引っ越しから何日もたたないうちに会社で泊る社員達から変な噂がたち始めた。 「・・・4階で寝ると金縛りになる。」 「・・・女のすすり泣きが壁から聞こえた。」 「・・・女が壁の中に消えるのを見た。」 ・・・・etc。 吉田は幽霊なんて信じない。 その日、吉田はスタジオに建て込みの確認に行き、会社に戻ったのは深夜の3時だった。 幽霊を信じない吉田も、さすがに4階で仮眠をとる勇気はなかった。 5階のソファーで眠ることにした。 突然息が詰まり目が覚めた。 体が動かない。 金縛だ! 吉田にとって初めての経験だった。 「クソ!」 吉田は、こんな場所に安易に眠った自分の浅はかさに腹がたった。 「ホテルに泊れば良かった。」 そんな事を考えながら、金縛りを解こうともがいていた。 床の下から微かに声が聞こえて来た。 女のすすり泣き。 全身に鳥肌が・・・。 「そんなわけが無い・・・。」 この音は、女のすすり泣きではないと必死に言い聞かせた。 そして・・・・。 「 で や が っ た! 」 薄汚れた灰色のドレスを着た少女が・・・。 吉田に背中を向けて・・・・。 泣いているようだ。 彼が寝ているソファーのすぐ横で。 ・・・白いドレスが、薄汚れて灰色になっているのか? 「 や ば い。」 突然 女が吉田の腕に飛び付いて来た! 腕にしがみつき泣き出す女。 吉田の顔のそばに女の顔が! 戦慄! 無かった。 女の顔には下顎が無いのだ。 ちぎれていた。 ・・・耳まで裂けた上の唇に白い歯が奇麗に並んでいた。 ・・・失禁、・・・気 絶!! ・・・・・つづく |