あっちの世界ゾ〜ン第二十四夜「深夜の列車」

ドラシュガンさん談


ここは初投稿です。よろしくお願いします。

私もそろそろ「あっち」ネタを投稿させていただきます。

私は霊体験がたぶん無い。しかたがないので友人の体験談を投稿します。

記憶不鮮明部分、セリフ、リアクション等は多少脚色しましたが、概ね実際に聞いた話です。


私が予備校の寮(埼玉県)に住んでいた頃。

3階にある私の部屋とは廊下を挟んだ左正面の部屋に友人S君が居ました。

ある日、彼の部屋を訪ねると深刻な顔をしている。

模擬試験の結果でも悪かったのかと思って話を聞くと・・・


受験勉強に励んでいたS君は気がつくと深夜2:00を過ぎていました。

一休みしようと考え、ベランダに出て夜の町並みを眺めながら、タバコで一服してました。

しばらくして、そろそろ寝るためにタバコの火を消し、

部屋に戻ろうとして振り返える瞬間、S君は金縛りになりました。

S「うわっ、なんだ?」

と思った瞬間、周りは妙に薄暗くなり不気味な静けさに包まれました。

すると、寮からおよそ100mのところに踏み切りがあり、そこにゆっくりと電車が走ってくる。

それは、青白い列車でした。

列車?

何故こんな深夜に?!

よく見ると、たくさんの人影が見える。

何故そんなに人が乗ってるんだ?!

S君は、ただただ通り過ぎる青白い列車を見る事しかできませんでした。

気がつくと、金縛りは解け、周りは元の町並みの景色に戻ってました。


S「たぶん、あれは幽霊列車で、乗っていたのは、この世に存在しない人だろうな〜」

S「まさか、この寮でも霊体験するとはね。まあ、こんな事は慣れてるけど・・・」

とのこと、S君はあまり多くを語りませんでしたが、結構霊体験が豊富だそうです。

私は彼の話を聞いて、自分の部屋から線路が見えない事に安堵したものです。

線路の側にお住まいの方、深夜に線路を見ないほうがいいかもしれません。


幽霊列車に関する怪奇体験は結構あるみたいですね。

S君の場合は目撃しただけで済みましたが、ある本には幽霊列車に乗ってしまった体験談もあります。

友人と飲んでて終電の時間に遅れていしまったMさんは、とりあえずホームに行ってみた。

すると、運良く電車が停まっていた。

ラッキーと思い乗り込んだ電車はこの世ものではなかった。

という内容です。

終電の時刻を過ぎても残ってる電車は幽霊電車・・・かもしれません。

この話に興味のある方は、にちぶん文庫の『怖い話[真夜中の幽霊ステーション]』の中に

「水曜日の魔の最終列車」という体験談をご覧ください。

ただし、上記の本を読むと、電車、駅、踏み切りに恐怖を感じるようになるかもしれません。





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