あっちの世界ゾ〜ン第三十四夜「猫の話」

貴公子Rさん談


貴公子Rです。

今回は少し不思議な話を。

天井に潜む猫です。

猫といっても死体なんですけど。

友達の家に、小さな集会場みたいなとこがあるんですけど、そこに潜んでます。

まあ、余り怖くはないです。

よかったら・・・・・ということで。


去年の冬、つまり1997年の冬。

その時は行ってなかったんですけど、友達のとこに猫が迷い込んで、

子ども産んで、死んじゃったらしいんです。

まあ、そのまま春になったんですけど。

僕たちは遊びに行くとき、いつもその集会場のような所を使います。

何回目か遊びに行ったとき、なーんか天井に穴があるじゃないですか。

何だろ?

そう思った私は友達にこの事を言いました。

友達も

何だろうね。

といった後、こうも言いました。

そういえば、ここちょっと下がってない?

よく見ると、天井が確かに下がってたんです。

そう、そこには猫の死体があったんですけどね。

わからないじゃないですか。

それで友達が穴を広げてみたところ、何かの毛が出てきたんです。

それを見て、僕が一言。

これって猫の毛・・・・・

その後、集会場のある家の子が冬の間に猫が迷い込んだ、という話をしてくれました。

きっとそこで朽ち果てたのだろうと、また、子供を産んでいることも話してくれたんです。

取り除こうと思っても、天井を破るわけにいかないし、

屋根裏は僕たちにも狭すぎる、ということで、そこの家の親が登場。

その親は色々と見ていて、こう言いました。

これは無理だな。落ちるを待ってるしかないだろ。

こんな不気味な猫の死体を放置するんかぁ!

お前のとこだろぉ!

と思ったんですけど、やっぱり何にもいえませんでした。


後談ですが、その猫の死体が発見されてからは

見事に不思議なことは余り起こらなくなりました。

あの穴を開けたのも、変なことやってたのも発見してほしかったからでしょうか?

ちなみに名前は四体と推測して、

ミミちゃん、キティちゃん、マイメロディちゃん、キキララちゃんとなっております。

知り合いの女の子につけてもらいました。

まだその四匹の猫は、落ちるのを待って天井で眠っております。





けどそこで遊ぶ僕たちって一体・・・・・





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