あっちの世界ゾ〜ン第三十五夜「当事者にしか見えないもの」

ドラシュガンさん談


私は霊体験が無いので、おそらく霊感はないでしょう。

だから、かやの外で話を聞くだけのほうが良いのかもしれませんな。

というわけで、今回も私の投稿は友人の体験談です。


−−−−−−−−−−−−−− 以下、友人の体験談 −−−−−−−−−−−−−−−


私、私の母、母の友人のAさん、Aさんの息子のBさん、Bさんの妹のCちゃんと5人

で焼肉屋に行った後、その帰り道での出来事です。時刻は日没から1時間後ぐらいです。

私達はその時、薄暗い中、両側に田んぼが広がる道を歩いていました。

私はBさんと話をしていると、Cちゃんがいきなり、

C「お兄ちゃん、あれ何?」

と数m先を指差し、後ずさりを始めました。

同時にBさんも急に足を止め、私に向かって

B「おい、何だよこれは!」

と言って、Cちゃんと同じように数m先を指差します。

すぐ後ろを歩いていたAさんも何か見えているようでした。

しかし、私と母は数m先を見ても、特に気になるものは見えませんでした。

私と母はAさん達に何が見えているのか疑問に思ってました。

しばらくして、Aさん達の見ていた何かが去ったらしいので、

私達はそのまま今の道を進み、それぞれの家に帰りました。


それから数日後、Aさん宅で、Bさんから叔父さんが亡くなったという話を聞きました。

そして、そばに居たCちゃんが言いました。

C「お兄ちゃん、あの夜、私達にしか見えなかったのは何かの知らせだったのかな?」

あの夜?

私は数日前の焼き肉屋の帰りに、Bさん達は何を見たのか聞きました。

Bさん曰く、

B「青い火の玉だった」

−−−−−−−−−−−−−−−−−− 以上 −−−−−−−−−−−−−−−−−−

青い火の玉・・・もし見てしまったら、身内に不幸が訪れるかもしれません。





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