真・あっちの世界ゾ〜ン・第四十弐夜「夜、必ず、窓のカーテンを閉める理由」
三堂りあるさん談
僕が夜、必ず、窓のカーテンを閉める理由は幼い頃の恐怖体験が原因です。 小学生になって僕は自分の部屋をもらいました。 なんかうれしくて、その夜はなかなか寝られませんでした。 それでもいつの間にか寝てしまったようで、 ふと気がつくと時計の針は3時くらいを指していました。 眠い目をこすってふと、何気なく、窓を見ると何かうす緑なものが見えました。 夜の闇の代わりにうす緑なものが窓全体に見えました。 なんだろうと思って目をさらにこすっていた時、 窓の上の方から現れたモノでそれが何か理解し眠気は吹き飛びました。 それは窓全体くらいある大きな人間の目でした。 うす緑のモノはその顔の皮膚だったんです。 すごく大きな人間の顔が窓の外にいたんです。 大きな眼球はクリックリッと動き、部屋を覗いているようで、 その視線は僕をとらえると・・・「にっ」と笑いました。 それからしばらく一人で眠れなくなりました。 そのうち、「アレは夢だった」と思うことで一人で 眠れるようになりましたが夜中は絶対にカーテンを閉めることにしています。 また、何かが覗いているかもしれないから。 |
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