あっちの世界ゾ〜ン第四十参夜「どこの子?」

にゃんこさん談


この話しは、私がまだ若かった「女子高生」の時のお話です。

当時私はファミレスでウェイトレスのバイトをしていました。


他のファミレスはどうか分かりませんが、ホールは席を人数で区切って担当を決めるのです。

担当の席にお客さんが案内されると、まずお水・メニューをもって行かなくては

いけません(担当の手が空いていない時はもちろん他の人が持っていきます)。

夏休みということもあって、結構お客さんが店内にはいました。

ドアの鈴?が鳴り、お客さんが入って来ました。

私はちょうどお水を出す位置にいて、他のバイトの子が案内するのを見ていました。

入ってきたのは、若い家族連れに見えました。

若い男女、その後ろに黄色いロンパースをはいた子供。

案内されたテーブルは私の担当の場所でした。

もちろん私はお水を3人分もって、子供のメニューも持って行きました。

ですが、子供がいないのです・・・・・しかも、子供連れにしては、近くで見ると

2人とも若いんです。

「2名様ですか?」と聞くと、「はい」と言われ私はお水を2人分と

子供のメニュー以外のものを置いて帰ってきました。

案内した子にも確認を取ったところ、2人だったと言われました。


「他のテーブルのお客さんかな?」

と思ったのですが、その時に気が付いたのは、夏休みだったのですが、

その時のホールはどこを探しても子供のお客さんはいなかったのです。

出ていくにしても、レジの所には人がいるため人の目に触れずに

出ていくということは考えられませんし、ドアの所には鈴がついているのです。


一体あの子供はどこの子だったのでしょうか?





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