あっちの世界ゾ〜ン第七十五夜「家でも・・・・コワい」

PINBOKEさん談



「超・こっちの世界」だとは思いますが、お目を拝借。

あれは今から20年ぐらい前のことです。

体験者は自分と友人H。

勿論、実話。

でもきっとコワくないです。(私はコワかった・・・)


隣接のM県に、海釣りに行った時の話です。

会社の釣り仲間(H)と2人して、いつものバイパスをクルマで走っていました。

時刻は、午前3時半頃(釣りは夜駆けなんです)のこと。

運転をしていた私は、いつもの見慣れた景色(一面の田園風景)を見ながら、

快調に飛ばしていました。


いつも途中で寄るエサ屋の近くまで来た時のことです。


「エエッ!」とわたしは思わず、ビビり声をもらしてしまいました。


右手の、田圃のど真ん中にある、1軒の家が目に止まったのです。

道路からは、15mぐらい離れているでしょうか?


田圃の真ん中に、ポツンと1軒だけ!!

まわりは、グルリ田圃なんです。

道路もないから、クルマでは入れません(周りは畦道だけ・・・)。


ハテ?こんな所に家なんてあったけ?

なんて思ったのですが、何度も通い詰めた道なのに、思い当たらないのです。


その家は、当時としても、珍しい平屋(一階建て)で、ただそれだけなら何もコワくないし、

不思議なことでもないのですが、見た瞬間、ゾッとしてしまいました。


その家は、一部屋(8畳ぐらいかな?)しかないのです。

(覗いたわけではないけど、きっと)

そんな小さい家って、普通見かけませんよネ??

普通の屋根瓦の、小さいけど 普通の家なんです。

大体、建築許可がおりるのかなア?


で、障子が丸見えなのです。(何もコワくないですよネ?きっと・・・)


でも、部屋に電気が点いていたんです。

それも、まミドリ(緑)色の明かりなんです。

「オイオイ!何だアリャ」

友人と、クルマの中で、マジでビビっていました。


この光景は、見た者でないとイメージしにくいとは思いますが、

とっても、イヤーな感じ(邪悪っていうのかなア)でした。


コワがりの2人のこと、寄って調べる勇気など勿論ありませんでした。


で、そこから5分ほどの、いつものエサ屋で、エサをいつものように買い、

いつものように、いつもの場所で魚釣りをしました。

(スミマセン!この辺は全然コワいことありません)


ただ、帰り道は話が別です。

昼間なので、全然なんともコワくありません。(当たり前ですよネ)


場所は、大体わかっているので、帰りに調査するつもりだったのです。

クルマの通行量は多いし、まわりが明るいということは本当に気が楽です。


でも、


見つからないんです。

そんな家・・・・どこにも。


ずーーーーーーーっと、一面の田圃があるだけ。


真夏のうだるような昼間なのに、ゾーーーーーーーっとしました。


それから今まで、

何度もその道は、通っているのですが、あれ以来見ることがありません。




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