あっちの世界ゾ〜ン第八十夜「死を告げに来る男」

ぱわっちさん談



初めて「あっちネタ」を書かせて頂きます。

これは、私が小学校の頃によく遊びに行った近所のお婆さんに聞いた話です。

時期的にはちょうど今ごろになると思うのですが、

ある日の昼間にテレビを見ていると後ろに人の気配を感じたそうです。

お婆さんは1人暮らしをしている為、当然ながら他には誰もいないはずでした。

気味が悪いものの、後ろの気配が気になったお婆さんは思い切って後ろに振り向きました。

すると、背広を着た上半身だけの男が宙に浮いていてお婆さんをじっと見ていたそうです。

お婆さんが恐怖で硬直していると、その男は指を2本突きだし(いわゆるVサイン)

男「......死ぬ」

と言い残して消えてしまいました。

お婆さんは嫌な予感がした為、別居している息子夫婦の家に1週間程泊めてもらったそうです。

1週間後にアパートに戻ってくると、下の階の住人がお婆さんが男を見た翌日の夜に1人、

更に2日後にもう1人亡くなっていたそうです。

それ以来、男は現れなくなったとの事ですが、

果たしてその男が連れていった2人が予定通りなのか、

無作為のものなのかは謎のままだということでした。




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