あっちの世界ゾ〜ン第九十四夜「首だけの男」

もりしんさん談


どうも、はじめまして。もりしんと言います。

昨日このページを見つけて一気に全部読んでしまいました。(仕事中に(^^;)

私はいくつかの自己体験を持ち、数多くの怪談話を知っております。

順次投稿させて頂きますのでよろしくお願いします。

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私は幼少の頃から多少強めの霊感があるようで、そういった体験は数多くあります。

また、守護霊が異常なほど強力らしく、

性質(たち)の悪い自縛霊に出会っても霊障に合う事は一度もありませんでした。

私は今の職に就く前は調理師をしておりました。

当時住んでいたところは1、2階が店舗で3、4階が寮でした。

そこの305号室に住んでいたのですがそこに移り住んで2ヶ月ほど経った時、

夜天井からなにやらうめき声のような声が聞こえたかと思うと

それから数日の間に天井に顔らしき「しみ」が浮かんできました。

首だけが異様に長い生首のようでした。

直感的に「なんか、いそうだな」と思ってみたものの、数日は何事も無かったので

気にもしていなかったのですがある日の夜、寝苦しさのあまり目を覚ますと

天井の「しみ」が無くなっていました。

その瞬間私は顔の横に気配を感じて寝たままの状態で

顔を横に向けると目の前(鼻先30cm程)に

首が長く、ひきちぎれたような男の生首だけがゴロンと転がっており

瞬きもせずジッと私を見つめています。

自分の血の気がサァーっと引いていくのが分かりました。

その時その男の顔が異様な微笑みに変わると

舌をニョロっとまるで爬虫類のように出し
てきて

「体をくれぇ〜」

と言われたのです。

私はとっさに

「いやだっ!」

と言って目を閉じました。すると

「キエェェェェーーーーー」

と言う叫び声とともに数秒後、気配が無くなったので目を開けました。

その時首だけ男は消えていました。

その叫び声の時私の背後で

「この者に手出しする事は許さん。早々に立ち去れっ!」

という言葉が聞こえて来ました。

私の守護霊が守ってくれたのでしょう。

翌日このことを当時の店長や同僚に報告すると

後日突然その寮(店舗)を改装することになり新大阪に移ることになりました。

改装が終わり新しくなった店舗と寮に戻ってくると元305号室はトイレになっており、

その上の元405号室は部屋すらなくなっていました。

不思議に思い店長に聞いてみると

元405号室に住んでいた違う店の調理長が借金を苦にして首吊り自殺を図ったそうです。

その調理長は自殺前に長期の休みを取っており

発見が遅れたため首が20cm程伸びていたそうです。

舌も長く口から垂れ下がっていました。

そして発見され運搬される時に死後硬直してたため首が取れたそうです。

それから元405号室は閉鎖されていましたが305号室に現れては

「体をくれぇ〜」

と迫ってきたそうです。

会社側では前々から改装を考えていたそうなのです。

普段305号室も使わずの部屋だったのですが

私の時の新入社員が多数いたため仕方なく305号室を使ったそうです。

そして今回の私の体験が社内でも反響を呼び改装に踏み切ったという話です。

もちろん改装前に厳重な御払いをしたそうでそれ以降首だけ調理長はでなくなりました。




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