信あっちの世界ゾ〜ン・第五十五夜「腹でも減ってたのかな」
えむえいでいさん談
少し前の話になりますが私の父が亡くなり1年ほどした頃のことです。 その日私は夜1人で留守番をしていました。 そして夜9時をすぎた頃でしょうか私が風呂にはいっていると なにやら台所の方でガチャガチャと物音がしはじめました。 最初は母か弟が帰って来たのかと思っていたのですが それにしてはずっと鍋などをガチャガチャと引っ張り出しているような音が止まりませんでした。 私は泥棒でもと入ったのかと思いおそるおそる台所を覗いてみましたが 誰もいませんそれどころか鍋などを動かしたあとすらありません。 私はなんだったんだろうと不思議に思いましたが気のせいかと思いまた風呂に入りなおしました。 するとまた同じ音が台所の方からするんですよ。 もちろんもういちど見にいきましたがやっぱり誰もいません。 そんなことが2度3度と続くうちに気味が悪くなり風呂をで 居間でTVをつけ少し不安になりながらみているとふとしたひょうしに 隣の部屋にある父の遺影が目にはいりました。 するとその時わずかですが父の顔がうごいたような気がしたんです。 そのあとはなにもおこりませんでしたが その時はきっと父が腹でもすかして家にでも寄ったんだなと不思議にそう思いました。 |
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