あっちの世界ゾ〜ン第五十七夜「地震の時に」

ナイトブレイカーさん談


私の実家は兵庫県伊丹市にあります。

ここに25年間住んでいたのですが、当然地震にもあいました。

あの時は、仕事が早番だったので、すでに起きてお風呂に入っていました。

グラグラッ

最初は、その頃頻繁にあった群発地震かと思いお風呂のドアを開けて

すぐ隣のキッチンにいた母に「また地震やねぇ。」などと声をかけました。


あれ?「今回のは少し長いね」と言い終わるかというところで

ドドーーーーーーーーーーーン!!

私の体はそのまま湯舟に吸いこまれ、はっきり言って溺れました。(^_^;)


慌ててドアの外を見てみれば、

そこは真に「震災車(トラックの荷台で地震を体験できるやつ)」(^_^;)

テーブルは横にスライドし、テレビ(19インチ)は台から転がり落ちるわ。

食器は吹っ飛んでくるし、電気は「バチバチッ!!」と大きな音を立てて消えるわ。

もう、そりゃ大騒ぎさっ♪って感じでした。

実家の塀は土塀で、3人がかりくらいでやっと1ブロック動かせるかって程のものが

道路に散乱しちゃってるし(片付けるのが大変でした。)、

ペットの犬は怯えて立ち尽くしてるし(大の方をしていたらしい…)、

ほんとにすごかったです。


地震の後、1週間ほど経った時だったと思います。

明け方、ちょうど地震のあった時刻「5時46分頃」だったと思います。


私が、眠っていると夢の中と言うか、

半分起きていたのでうつつの中で何やら声が聞こえます。

でも、ラジオの雑音の様な音ではっきり聞き取れません。

それでなんか不気味さあまって目が覚めました。

私は母の部屋に行き「なんか呼んだ?」と訊ねたのですが

母:「なんも呼んでへんよ。」


私はまた自室に戻り、布団にもぐりこみました。

するとまた声が…さっきより少し鮮明に…。

「○○…ちゃ…ん…○○…ちゃ…ん…」

と私の名前(子供の頃からの呼び名)を呼んでいるのです。

ええっ??

目を開け、部屋のドアの方を見てみました。

ドアは擦りガラスが入っており、誰かがいれば影が見えます。


しかし…誰もいないのです。

少し怖くなってきました。でも…どうしようもありません。

それで、また布団に入り目を瞑っていると…。

今度は、ハッキリと雑音もなく。

「○○ちゃ〜ん!!○○ちゃ〜ん!!」


げげげっ(^_^;)//


私は驚いて飛び起き、半身を起こしたところでグラッグラグラッ

地震です。それ程、大した地震ではなかったのだけれど、枕元を見てびびりました。

さっきまで頭を置いていた所に、

机の上から落ちたペン立てとペンとペーパーナイフが落ちているではないですかぁぁぁ(^_^;)//


そうなんです。あの声…聞き覚えがあったんです。

3年ほど前に亡くなった母方のおばあちゃん。

一番可愛がってくれていたおばあちゃんだったのです。


『あっちの世界』から助けてくれたんだね!!ありがとう!!おばあちゃん(;_;)ウルウル。


こんな感じです。ねっ?怖くなかったでしょ?(笑)

でも、こういうのって不思議ですよね。合掌。





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