あっちの世界ゾ〜ン第六十八夜「弟が見た者」

ZANさん談


こんにちはいつも楽しく拝見しております。

今から書く話は、今から5年ぐらい前に弟が体験したあっちのお話。

もちろん「実話」です。


当時、母と弟は健康の為に朝刊をくばっていました。

いつもとなんら変わらない朝で一軒、一軒くばって行き、

朝の6時を少し回った所で自宅の近くまできました。

近くには幼なじみの家がありそこにも新聞を入れ終え次の家を目指すその時、

何か見られている感覚を覚えたそうです。

バッと振り返り辺りを見渡しと、たった今くばり終えた

幼なじみの家の二階から幼なじみのお父さんがこちらを見ています。

「なんだ、おじさんか〜。」と思った弟は、いつもと雰囲気が違うなと思いつつ

新聞をくばる事を思い出し、会釈をしてその場を去りました。


その後です。


弟が学校へ行こうと用意をしていると、もの凄い数のパトカーのサイレン。

弟と母と祖母はサイレンのする方へ向かうと、そこは、先程の幼なじみの家だった。

警察が調べた所、おじさんは奥さんに殺害されていた。

しかも、弟が会釈をした2時間も前にこの世には居なかったのだ。


あとから聞いた話になるが、おじさんとおばさんは日頃からうまくいって

いなかった為、おばさんはノイローゼになるほど日頃から悩んでいたそうだ。

おばさんがおじさんが熟睡したのを待ち殺害し、

放心状態で自分で警察に電話したと聞いた。

警察が来た時、おばさんはおじさんをぼーっと見つめていたそうだ。


僕はそのとき友達の家におり、幼なじみの友達から電話でその話を聞いた。

僕が遊びにいってもすごく仲が良さそうだったのでいまだに信じられない。


はたして「弟が見た者」は、弟になにを伝えたかったのだろう。





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