あっちの世界ゾ〜ン第九十弐夜「幽霊スタジオ」

ちゃるさん談


「幽霊スタジオ」 投稿者:ちゃるさん


河○湖幽霊スタジオの話を書きこむぞと思ってたのに、すごく簡単に書くとね、

そこは消防法まる無視の、火災発生焼死必至の建物、駐車場のあるのは廃ビルで、

階段から何から、変なものうっちゃうちゃ出てる状態(霊感のない方もOK)。

押し入れには、すげーものがあり、床の間からかなしばるぞーって

黒いものが出てきたり、裸の女性のヒンズースクワット、

ビール自販機からあふれ出る「ただ」ビール

(但し霊ちゃんに好かれた人のみのサービス)というスタジオのなのですよ。


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「ちゃるさん」 投稿者:爆裂ももちゃん(あさやん)さん


ちゃるさん、詳しいことが早く知りたいです〜!!

押入れのすげーものって何?

裸の女性のヒンズースクワットって?

うにゃ〜し、知りたい〜(爆)!!!


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「ひんずーすくわっと」 投稿者:いたこ28号


ひんずーすくわっと・・・て・・・女子プロレスラー幽霊????

謎がふかまるばかり・・・・。


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「続きです」 投稿者:ちゃるさん


ヒンズースクワットの話から

わしらと一緒の時期に早○田大学の吹奏楽系の同好会が泊っておったのじゃ。

わしらの部屋はひろーい宴会場のとなり、彼らは宴会をしておった。

宴会は楽しく、そしてうるさい!が必定、が、

彼らの宴会は最初の乾杯の音頭こそあたりに響いたが、とても静かなものじゃった。

「何だろね..早○田大はおとなしい??..でも何か変?」

のぞきに出たわしらの前に、一年生らしい二人組みが

「すみません..何か頭痛薬みたいのありますか?」

「??..(薬をきめて宴会するんかい?)あるけど、バファリンでいい?」

「すみません..できれば箱ごとゆずってくれませんか?」

「具合悪いの?..あげるけど。お酒と一緒に飲んじゃだめだよ」

「いや...あのー。この宿、変じゃないですか?」

「変だよ」

やっぱり!!!と彼らは絶句したのじゃった。

バファリンと交換に彼らはこんな話をしていった。夜中彼らのへやに訪問者があった。

息苦しくて目をさました一年生の話によると

天井から脚がでて、すとんと部屋のまんなかに落下。

それは全裸の女性で、おもむろにヒンズースクワットをはじめたそうじゃ。

ほっ、ほっと気合までいれて!

そしてひとりひとりの布団の上をみしみし踏みながら移動していったそうだ。

「で、きみはずーっと見てたの?」

「ええ、まあ..そんなの出ないすか?」

「いや、それは出ないけど。それで?それで?」

「布団の上でもスクワットされた奴が何人かいて、

そいつらみんな調子悪くて部屋にいるんですよ」

「..スタジオに行く階段の踊り場にいるよな(BYうちのバンドのベース)」

「げ、早く言え・・はだか?」

「うん、たぶん水死体」

「げ、でぶだと思ってました(;;)どうしましょう。」

どうしましょうと言われても、わしらにはどうすることもできないのだった。

バファリンを抱えて帰る彼らがちょっとさびしそう。

スタジオへは別の階段で行くことにしたのじゃった。


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「続きその2」 投稿者:ちゃるさん


話は前後しますが、異様な構造についてお話を。

玄関にはいると、バイオハザード1のように広い階段がわしらを待っていた。

でもそれは昇れないの、2階部分くらいで天井になっているの。

不能階段の一番上にいのししの剥製が!!

フロントに続くほんまの階段は右手に湾曲してあった。

湾曲みしみし階段を昇るとラビホのフロントそっくりのフロント。

名前を言うとキーをくれた、もっとスタジオのフロントってきれいじゃないか?ふつー。

安い料金の方にしてっていったけどさ。

もっとおどろけ、そこはすり鉢の底のみたいだったのさ。

フロント、自販機、売店,TVゲームのあるホールを底にして、

螺旋状みたいに階段があり、見たところ3階ぐらい上まである。

螺旋みたい階段を昇り、途中で直進だが段差あり廊下の端っこがわしらの部屋です。

何か、階段、段差、変な間取り。

火事になったら、きっと死ぬ!

3つくらいの建物を無理につなげて増築してある感じ。

ベニヤ板の壁部分が寒い。

彼女を連れてきたベースのKが「やばい」という目をしている。

彼女がはしゃいでる分少しは救いが..ちゃるは子供を連れてきたことを

後悔していた、地震でもきっと死ぬ。新聞には載りたくない!!

実はそのとき、機材を玄関におろし、

車を廃ビル駐車場にいれていた二人にはもっと過酷な運命が!!

そして、部屋のなかには思わぬトラップが!!!


続く


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「さらに続きその3」 投稿者:ちゃるさん


駐車場に車を置きにいったふたりは、なかなか帰ってこなかった。

「逃げたのでは..」その間にわしらは部屋の探検をした。

わしらの部屋は2間がドアで続いていた、でも壁はベニヤ、

片方の部屋には壁一面に押し入れとか、物いれがベタについている、

もうひとつには床の間しかない..

20畳くらいの部屋を2つに区切ってあることみえみえです。

床の間には氷室京介のポスターが、なぜ??

建物自体に変なかたむきがあり、壁もぼこぼこ、ポスターの下は崩れていた。

布団、座布団のたぐいは全部、外に出ていた。

押し入れがあるのになぜ???

「とにかく物入れはすべて開けましょう、気分悪いから」


押し入れその1:

全面に灰色のブリキがしきつめられていた。奥行きもない。

この奥にはなにが??ブリキをこじあける力はない。

ふと見上げる天井にお札..さむい。


押し入れその2:

上の段がベニヤで打ち付けてある。

下の段には

うぁーーっつ、それ、それって便器??便器だ(和式)!!

穴はセメントでふさいである..こわい。


違い棚のしたにある物入れ:

あ、、何かいる?なんだ???

鳥の剥製だーー!

しかも数が確認できないくらいぎゅうぎゅうにつまっている..む、ごい。


車を入れにいったメンバーは1時間くらいしてから戻った。

「遅いおそいおそい」部屋にいたわしらは押し入れ等の異常さを訴えた。

それに対して彼らは勝ち誇ったように駐車場の異常さをまくしたてた。

駐車場は道に面している。

一方スタジオ兼宿はその道から細い道を

15メートルくらい昇った所に玄関があり、斜面に沿って建てられているのだ。

はじめにもらったパンフによると駐車場の3階のドアを開けると

玄関の前に出て、4階のドアを開けるとなぜかフロントの前に出ると書いてあった。

彼らは車を入れると、ビルのなかの階段を昇り始めた。

照明はなぜか真っ赤だったそうだ。

ちなみに彼らは霊感なし、特にそのうちのひとりは、自分の眠りをじゃまするものは

霊でも強盗でも一喝して追っ払うという経歴の持ち主だった。

もうひとりが怖い話好きだけど、超こわがりなので、彼らのバランスは悪くなかったと思う。

「空気がしけっていて、異様にかびくさかった」

階段は水分を含んだ空気で満たされ足取りは重かった

「藻の匂いでけろけろけろっぴ」玄関に通じる3階のドアは..。

開かなかった。

「さびてるじょー!!」

「あっちの方はどうなってるんだろうね」そう..

フロアーで階段を除いた部分は

(1階で車のとまってる部分)廃ビルにもかかわらずドアがしっかり閉められていた。

「このドアはきれいじゃん」

「あ..開けるんですか?」

豪胆なM、こわがりTは、そのドアを開けた。

中には..浴槽??!窓はすでになく。

窓から湖に面した旅館の明かりと暗い湖面が見えたそうだ。

バタン!

彼らはなぜか急に早くここから出なければと思った。

4階のドアはフロントに通じている。

4階に駆け上がり、ドアを開けた。

一歩踏み出す。

そこはちょっとのコンクリートの基礎を残しただけで道はなかった。

「うぉお。」

あやうく落下手前で踏みとどまったM。

彼は怒った!

そしてなぜか4階のフロア側のドアを開けたそうだ、蹴り倒した。

と、いった方が適切だ(T談)

そこに、あったものは。

やはり浴槽..しかもポリ浴槽2個+ベビーバス

窓がこわれているのにもかかわらず、部屋の中はどろっとした空気と臭気があった。

「なんか気味わるくて階段かけおりて、ビルから出たら、ここの人がいて」

「ここにに車停めない方がいいって..それで、ここの姉妹スタジオの駐車場まで

車を入れにいったんだけど..先導してもらった車がな..」

「軽トラなんだけど。後ろからついてくと、その車何か落としながら走ってる」

「何なになに??」

「ぼた..ぼたって」

「なになになになに」

「夜だし、よくわかんないけど、

なんかうす赤いような茶色っぽいような。踏むのやだから、避けて走ってた。」

「着いたら、ここの姉妹スタジオ、きれいなんだぜ。なんか人いっぱい、女子もいっぱい」

安い方!!!と主張したのは誰でもないぞ!!と一喝。

「ま、いいんだけどさ。それで帰りにその軽いトラで帰ってきたの3人で。

そんとき後ろから何かたれてましたよって言ったら、

セメントだって。赤いセメント。あるか?そんなの?」

Tのうる目がなおらない。

「どしたの?」

「俺ね、狭いから(Tはでかい)。荷台に乗ったの。ここについてお礼をいったらさ。

いや、荷台だからって苦笑してるの。なんで?って顔してたら」

「いや、あんたら豪快さんだねっだって、何があったんだ!」

帰る日、小雨混じりのなか、ぬれるのがいやで、

わしらは全員このビルの階段を使って機材運びをすることになった。

簡単にその時の廃ビル様子を記しておきます。

濃厚なスープ状、あるいは霧状にうにうにと渦巻くモノ多数。

これはちょっとすごい。

何だかわからないけど、気持ち悪い。

Kは彼女と私の子供を連れてゲーセンに逃げた。

Mは怒りながら,Tはびびりながら機材を運んだ。

私ですか??

「さっさとお運び。ぴしーぴしー(^^)/〜〜」


続く?・・・・・かもしれない。


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「大団円」 投稿者:ちゃるさん


いやー長い長い、いたこさん、すみません。

もっと簡潔にわかりやすくならないものか?!

特に前の書き込み!読みにくくてすみません。みなさんごめんなさい。

その他のことなど(^^)


1.床の間の黒いもの、スタジオ夜バージョンから帰ってくると

(24時間借りていたの)、当然子供(当時小学生)は眠っている。

うーーん、神経太いな、こいつ。いくら鍵閉まってるからってよく眠れるよ。

すごいですよ。と、ひとしきり言ったあとで軽く宴会。

すると隣の部屋からすごい音。ぎぎぎぎぎぎぎぁぐぐぐぁ。

何だ??まさか歯ぎしり、いびき?..豪傑すぎる。

見に行くと床の間から黒いもや状のものがうにうに出ている。

そいつがうるさいのだった。子供の布団に迫る勢いだ。

あやうし子供。

「おーいM。人の眠りを妨げる奴がいるよ」

「ぬわんだと!!おっかわいいぴかちゅう(仮名)に何をする、早九字だーー!」

えいえいえいえいえーーい。

Mの気迫に謎の物体Xは敗れ去ったりした。


2.宿にビールの自販機があったのですが、500円で缶ビールが平均6本出た。

最高記録はなんと10本、自販機に好かれない人はだめでした。

当然買い置きがなくなってからなので、夜中なのですが、500円入れて

金額分買ってお釣をとりまして、帰ろうとすると自販機のボタンが皆点灯するので、

押して見ると、あら不思議ビールが湧いてくるのでした。

さすがに、10本出たとき「これはまずい!(・・; 何か不正操作をして

いると思われると困る!」と思ったKはフロントに電気がついていたので

声をかけたのじゃった「あのー、すみません」むなしく響く声。

「すみませーん」Kがフロントのガラスを開けるとそこは、もぬけの空。

TVの砂嵐と照明の一番小さなのだけがついていたそうだ。

いやーーー。

わしらはそれから、ビールが湧いてもフロントに声はかけなかったとさ。


3.フロント不在物語の続き。

スタジオといいながら、スタジオについて何も語っていないので

ご不審の方もいらっしゃると思いますが、スタジオは古いけど、わりとまともでした。

だけど、変な場所にドアがあったり(ドラムの真後ろにあり、開けたらいきなり外、

外は草が生え放題の空き地)、上の方にガラスの窓があったり(窓の向こうは障子だい)

それと、24時間借りていたのですが、途中機材の調子が悪くなったことがあり、

夜中だったので悪いなと思ったのですが、スタジオの規約で機材の調子が悪いときは

いつでもいいから連絡を!と書いてあったので、

電話してアンプを替えてもらうことにしました。

「あれれフロントに人がいるのかな??」

「自販機のときはトイレだった?」

と憶測していたのですが、やってきた人は、

車で20分くらいの姉妹スタジオからやってきたのでした。

「すみませーん(^^;。キャメ○ットから来たんで..。」

「ええー(・・)。遠いですよね、機材とかここにないんですか?」

「イヤー機材はここにありますよ。でもね人がいないの(^^)」

「ええーーっ!(・。・)」

「ここね、夜はフロントいないの、だから何かあったらって電話番号あるでしょ。」

「なにゆえーーー!!」

「不用心じゃないですかーー!」

「どろぼーなんて入らないよ。火の用心だけだよね。じゃそゆことで、あとよろしくねー。」

明るくスタジオの人は去っていった。

2度といかないスタジオの物語。

めでたし、めでたし、どっとはらい。


こんな書き込みを許して?くれた、いたこさんに感謝。

読んでくれたみなさん多謝。





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