あっちの世界ゾ〜ン第九十参夜「井戸」

にぎりっぺ大将さん談


こんばんはにぎりっぺです。皆さんご機嫌いかがですか?

今からはなす事は心霊ではないのですが

井戸にまつわる実際に小学校の時身近で起こった実話です。


井戸というのは昔からかなり神聖なものとして扱われていたようです。

それは井戸の中に神様がいると考えられていたからです。

それは水神さまと言われていた様に思います。

いかんせかなり昔の記憶な物で。

だから井戸を使わなくなってその井戸に蓋をつけるときや

再度使わなくなった井戸を使うときなどある儀式がいるそうです。

神主さんを呼んでお払いをしてもらうなど

かなり大掛かりな事をしなくてはいけません。

ある時近所にすむおばさんが、そのおばさんのお父さんが

持つ土地を耕して畑にしようという事になり朝から忙しくしていました。

その土地は昔おじさんか誰かが住んでいて

今はもう家も取り壊してあり平地になっていました。

ただそこには使っていない井戸がひとつありました。

おばさんはその井戸から水を取ろうと、おもむろにその井戸の蓋をあけました。

その時何故かすごく寒気がしたとおばさんは後から話していました。

そして次の日そのおばさんとお好み焼きやで会い、おばさんとお好み焼き

屋のおばさん、そしておいらで畑が出来たとかたわいもない話しをしました。

その時近所のおばさんの友達が

お好み焼きやに息を切らして駆け込んできました。

ナントおばさんの娘さんが車にはねられて病院に運ばれたというのです。

その話しが終わらないうちに、おばさんのいとこがやってきて

そこのお兄ちゃんががけから落ちて足を骨折したといいました。

おばさんは急いで帰り、病院に行きました。

後から聞いた話しですが、おばさんは井戸の蓋を空けるさい何も

しなかったのがいけなかったらしいんです。

井戸を閉めるときは、人形など身代わりをささげるそうです。

あける時は神主さんを呼んで

水神さんの怒りに触れないようにしなくてはいけないといっていました。

皆さん井戸は神聖なものですからくれぐれも注意して扱いましょうね。





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