あっちの世界ゾ〜ン第九十六夜「幽体を飛ばす彼」

神埼怜子さん談


あれは数年前、私がいまの主人とまだ同棲していた頃のお話です。

彼はカラオケ店に勤めていました。

私は普通のOLで、彼の帰りはいつも深夜2:00過ぎになるので

一緒にいる時間はほとんどありませんでした。

あの日私はとても眠かったのでいつもより少し早めにベットに入りました。

ふと目がさめると、彼がニコニコしながら私の足元にいました。

私:「あれ、もう帰ってきたの?」

彼:「まず寝てていいから」

そのとき時計をみたら、11時ごろでした。

私はまたすぐに眠ってしまいました。しばらくして目がさめたら彼は居ませんでした。

寝る前つけっぱなしにしていた蛍光灯が消えて壁面灯の灯りだけになっていたので、

私は彼がきっと電気を消してまた店に戻ったのだと思いました。

ところが、次の日の朝のこと。

私:「きのう、11時頃さ、何のために家帰ってきたの?」

彼:「え、俺2時までずっと店にいたよ」

私:「だって、電気消していったでしょ」

彼:「知らないよ」

私:「え〜!じゃーあれって誰?」

寝ぼけてたことでかたづけられましたが私はどうしても夢とは思えませんでした。


それから何年も一緒にいて、どうも彼は霊能者らしいことが分かりました。

(たまに遠隔透視とかする)

最近になって、あの日のことをまたひっぱりだしてきて問いただすと・・・。

ついに白状しました。

「実は、幽体離脱して様子見に行ったんだ」

ひえ〜!こわっ!!


もっと怪しい不思議な体験談がありますが、

一人でメール書いてるの怖いから今日はこの辺で・・・。





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