あっちの世界ゾ〜ン第二十弐夜「中学生の時の話」

浩介さん談




昔、結構怖かったのに今まで忘れていた時のことを書きます。

それは、ぼくがまだ中学2年の時の話です。

あの時は夏休み直前で今度新しくできた、でかいプールに友達と遊びにいこうと話してました。

ぼくは、学校の授業で使う水着しか持っていなかったので、早速新しいの買いに行きました。

その帰り道、もう8時近くで暗くなっている道を自転車で走っていました。

その場所は小学校とマンションに挟まれた道で、車がたまに止まっているくらいの静かなところでした。

腹が減ってきたので、自転車を猛スピードで鬼こぎしていると、すぐ隣前に誰かが自転車で走ってました。

ぼくは、なんとなくその自転車を抜かしてみたくなり、さらにスピードを上げました。

それでやっと追いつき(隣に並んだ)なにげなくその人の顔を見たとき、めちゃくちゃビビリました。

その人は全部真っ黒で、(もちろん自転車も)まさに黒い塊で、

それで驚きながら見てると、いきなりその人が消えちゃいました。

最初自分の姿が影で映ったものだと思いたかったですがその人は、

はっきりと立体的で絶対影なんかじゃないのです。

家に帰ってきてから初めて背中に悪寒が走りました。

あれは一体なんなのか?

霊といってしまえばそうなのかもしれませんが、こんな例は聞いたことがありません。

普通もっと姿がありますよね?服着てるとか。

全然そういうじゃないので、よけい不気味でした。


長くなりましたが、まだ記憶に封印された出来事がありそうなので、思い出したら次の機会に書きます。







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