あっちの世界ゾ〜ン第三十六夜「トラウマ」

響さん談




初めてお便りいたします。

いつも楽しく拝見させて頂いております。・・・人様の不幸を楽しく・・・・。

まあそれはあっちにおいといて。


>高所恐怖症様。

いや、よく似た夢を見ている方がいるものだと驚きました。

私はあまり映像としての夢を見ない方で、たいていは描写がよくできた

小説を読んでいる様な状態に終始するのですが、3つ、映像を伴ってみる夢があるんです。

そのうちの一つが高所恐怖症さんがよく見ると書き込んでいらっしゃった夢とよく似ています。

こういう夢です。

夜か、日暮れ時、何かに追われて、すさまじい急勾配の崖の中腹を切り通した

トラバースルートを走って逃げているところから始まります。

必死になって逃げるうちに、
何しろ肘を張ったら崖にぶつかるような細い道ですので、足を踏み外して落ちます。

背中を下にして。

で、落ちて落ちて、ゴッと鈍い音と共に背中から岩の上に着地。

致命傷です。

痛いと思う暇もなく即死。

口一杯に破れた肺からこぼれた血があふれ、

開ききった瞳孔に異様に大きく映る白銀の満月・・・

と言うところで目が覚めます。

この際全てが自分の視点から展開する

(つまり、夢の中で私は自分自身を見ていません。)のがみそ。


友人の「職業的あっちの世界関係者」曰く


「前回だか前々回だかの死因だね」


・・・・おーい。

「そのほかにもなんか事故死する事が多かったんだと思うよ。

現在のアンタのその異常な臆病、その辺がトラウマになってるんじゃないかと思う」

・・・・・ちょっとまてい!


トラウマが先か、夢が先か。どっちだと思われます?







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