あっちの世界ゾ〜ン第三十九夜「山の怪!!」

Xファイラーさん談




あれは・・・中2の夏の事・・・私は槍ヶ岳に登山に行った。

もともと、登山は余り好きでなく乗り気ではなかった。

登りはじめてあるくこと6時間、1日めの山荘についた。

部屋は4部屋ほどの山荘で、

僕と父との部屋には2人の学生と、30代くらいの人が、とまることになっていた。

食事をすませ、ヘトヘトになってた僕はすぐ、寝てしまった。

何時間寝ただろうか、辺りは真暗く、月明かりが異常なくらい、明るく感じた。

僕は汗ビッショリで喉が渇ききっていた。

僕は食堂にある水を飲みに行こうと、食堂に行った。

すると、奥の冷水機のよこに6、70代の老人が座っていた。

僕は軽くお辞儀をした。しかし反応はなかった。

冷水機のそばにいくと、紅茶の香りがしてきた。

どうやら、老人がお湯をわかして、飲んでいるようだ。

僕は水を飲み、部屋に帰ろうとした時の事、「君、お茶をのまないかい?」と聞かれた。

僕はタメラッタがせっかくの好意だから、「いただきます!!」と

いって、老人の前の椅子に座った。


しばらく沈黙していた。

すると老人が「君は山登は初めてか?」と聞かれ、

「いいえ、前、小さいですけど登った事あります」というと、

「じゃあ、大丈夫だ!!」とわけのわからない事を言った。

僕は「でも、登山には自信がないから頂上までいけないかも」と

言うと老人はなにやら、古い布のようなものを、差し出し、「お守りだ、君にあげよう」と言った。

僕は手にとると、重い、布のなかには石の様なものが入ってた。

「有り難うございます」というと老人は笑っていた。


時計をみると午後2時、僕は部屋に戻ると言い、お礼を言って、

部屋に戻った・・・そして午後6時起床、朝食の時、父に昨晩のことを話した。


すると父は「お礼がしたい、どの人だ?」と言われ、老人を探したが・・・・・・いない!!

父は「朝、早くたたれる方もいるから」といった。

朝食をおえて、出発するまえ、山荘の人に、

「今日、朝早く、たたれた老人の名前を教えてください」と言うと、

「え、老人のかたはいません、あなたの部屋の他の3部屋は山岳部の

かたで、みんな学生さんですけれど・・・」といわれた。


山荘の従業員にもあの老人はいなかった。

父に「夢でもみたんじゃないか?」といわれた時、昨晩もらったお守りのことを思い出した!!


しかし、昨晩バックにいれたはずのお守りは無くなっていた。







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