深あっちの世界ゾ〜ン・第七十八夜「涙がぽろぽろ」

ひろみさん談



こんにちは。また、投稿させていただきます。

今日は私の体験ではなく妹の話をしようとおもいます。

でも、恐い話ではありません。切ない不思議な出来事です。

その前に、説明がながくなるんですが、最後まで読んでくれるとうれしいです。。。


私の妹は中学を卒業後、留学のためアメリカにいきました。

日本人がいると、英語が覚えられないと言う理由でかなりの田舎のほうへいきました。

そこでは、高校卒業までホームステイをしてたのですが、そこの家族は、

とても親切で大学にいくために、メリーランド州に移ってからも交流があったのです。

わたしも、何度か留学先に遊びにいき、そこの家族にはほんと可愛がってもらいました。

パパ＆ママには、子供がなくインディアンの子供を養子に迎えていました。

そして、その近くに、ママのお父さんお母さん

（妹から見ておじいちゃん＆おばあちゃん）が住んでいました。

妹が、大学を卒業後、就職先をさがすために、またその家にお世話になることになりました。

家族がどうしても、妹と住みたいと、就職が決まるまでぜひ一緒に住もうと、言ってくれたからです。

そして、前置きがながくなりましたが、そのときに、不思議な体験をしたのです。

妹は、てるみ、というのですが、以下『てりー』とかかせてもらいます。


就職先が決まるまでお世話になろうと思ったのは、他にも理由があったからです。

てりーを、一番可愛がッてくれた、おじいちゃんの具合が良くないときいていたからです。

家族の話では、（病名は忘れてしまいました）壊疽がすすみ、

延命治療をしないという本人の希望で、ただ病院で寝ているだけの生活だったそうです。

食事もいやがり、日に日に弱っていったそうです。

しかし、妹の言うことだけは良く聞き、

嫌がっていた食事も妹がスプーンで口に運んだときだけ、食べていたそうです。

妹は、おじいちゃんが元気になれば、、、、

というおもいで、毎日毎日病院へお見舞いにいっていました。

私もアメリカに行ったとき、お見舞いにいきました。

おじいちゃんは、よほど、妹がかわいいのでしょう。

ベットの脇に座らせニコニコしていました。

一時でも離れると悲しそうな顔をして『てりー、てりー』と呼んでんでいました。

でも、他の家族とは一切口を聞かず、わがままばかり言っていました。

妹が帰ろうとすると、涙を浮かべて『今度はいつきてくれるんだ？』と、いつも聞いていました。

そんなことが、二ヶ月程続いた頃、とうとう、亡くなってしまったのです。

わたしは、ショックをうけました。

亡くなったこともそうですが、そのときの事を妹に聞いたからです。

妹の話では、いつもどうり、お見舞いにいき、いつもどうり変わった様子はなかったそうです。

でも、その日にかぎり、妹が帰ろうとすると『てりー、いかないでくれ』と、ないてせがんだそうです。

妹は二ヶ月後に結婚がきまっており準備のため早く帰らなければならず、

おじいちゃんに『私の結婚式に絶対でてね。

早き元気になってね』といい、帰り道、車で家に帰る途中のことです。

悲しくもないのに、涙が出たそうです。

何度も何度も涙をぬぐっても、あふれてくる涙は止まらなかったそうです。

日本と違い、公衆電話はもちろん、携帯電話もあまり普及されていません。

病院でなにかあったんじゃ？という思いがめぐりましたが、

とりあえず、家に帰り電話をしてみようと思った妹はそのまま車を走らせました。

病院から家まで車をとばして、３０〜４０分の距離です。

その間涙はとまらないままでした。ずっと、、、、、、、。

そして、家についたとき、病院にいたママからでんわが、、、、、、、


『てりーが、かえってすぐ、おじいちゃんの容態が悪くなり、

そのまま、亡くなってしまった、、、」と、いうことでした。


妹の涙は、なんだったのでしょうか。


無意識に、おじいちゃんが亡くなったことを知っていたように思います。

よく、死んだとき枕元に立つ、、、ということをききます。

妹の場合、本人をみたわけじゃないけれど、きっと、車の中に、妹のそばにいたんじゃないか、、、

だから、涙がでたんじゃないか、、、、と、私は思いたいです。


優しかったおじいちゃん。わたしも大好きでした。

まだ、６８歳という、若さでした。アメリカでは延命治療を、拒む人が多いです。

もっともっと、長生きしてほしかったです。


そして、、、妹は結婚しませんでした。（おじいちゃんが亡くなった後彼氏が豹変したそうです）

急に、暴力的な言葉をつかったり、興奮して暴れたりするようになったのです。

おじいちゃんは、その、彼氏の事をあまり気にいっていませんでした。

それに、大好きなおじいちゃんが亡くなったのに、すぐに結婚は、、、ということもありました。


が、、、、


その二ヶ月後、、、別の人と婚約をしてしまった妹よ。。。あんたも、おそろしい。

もうすぐ、結婚して１年がたつけれど、幸せにくらしていますか？？？お〜〜〜い！てり〜〜〜〜。


ながながと、くだらないはなし、すいませんでした。ちゃんちゃん。






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