あっちの世界ゾ〜ン第九十夜「ベル」

J・頭田さん談




ども、J・頭田と申します。

土曜日に学生時代の友達と飲んでた時、そのうちの一人にいわれて思い出した話です。

全然恐い話じゃないんですけど…。


今から7年程前っすかね?

当時はまだ「けーたい」なんてゆー便利な物が普及してなくって、その頃の必須アイテムは「ポケベル」。

とーぜんおいらも持ってました。


友達と遊んだ帰り道。時間は午前3時頃かな?単車に乗ってたら尻ポッケでぷるぷる。

『誰だろ?』と思い、コンビニに止まりました。

入ってた番号は「0423−・・・」(忘れた)『国分寺とか、そのへんかな?』

(本当にそうか知りません)と考え、何人かの顔を思い浮かべながらTEL。


「もしもし?」

「・・・・・・はい。」

電話に出たのは若い女の人でした。

でも、なんか暗い。低い声。レスポンスも悪い。

「J・頭田です。」

「・・・・・・はい。」

「?・・・今ベル入ったから掛けたんですけど。」

「・・・・・・はい?」

やべ、掛け間違えた。多分寝てたな。

「あ、掛け間違えたみたいです。ごめんなさい。」

「・・・J・頭田?」

「うん。そうだけど」(あん?呼び捨てかよ)

「・・・フフン(小さな笑い声)・・・じゃあ、まちがってないよ。」

「え?」

「あんた今外でしょ?もう少ししたら、ベルに入った理由が分かるよ。」

ガチャン!・・・ツー・ツー・・・(切られた)


おいおいなんだよ気持ちわりい意味わかんねーよつーか誰だよおまえ予言者かよ!!!

当然すぐ掛け直したんだけど、話し中でした。(受話器が持ち上がってたのかもしれない)


ちょっとビビりながら家まで帰ったんですけど、事故にも遭わず無事に帰れました。

その後、友達、バイト先、サークル名簿、卒業アルバム、

いろいろあたったんですが、そのTEL番号を知ってる奴は居ませんでした。

友達といっしょに4〜5回掛けたんだけど、全部話し中。


さて、ベルが入った理由がいまだにわかんないおいらが馬鹿なんでしょーか?


ここまで書いてて、友達の「毎週火曜日(?)に入る妙なベル」の話を思い出したんですけど、

細かい部分を覚えてないんで、友達の「ウラ」を取ってからまた書き込みます。







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