深あっちの世界ゾ〜ン・第九十七夜「弟の怖い話」
yamaguchiさん談
| こんにちは。 私は、あちらの世界の方に会ったことはございませんが、 何となく気配を感じたり、それから、金縛りにあったり、そんなことはあるのです。 私の5歳年下の弟、たーくんもそんなタイプでした。 あの子は、どうもポワンとしているらしく、 「怖い」というのではなくて、全て「怖かった」という過去形なのです。 …それもこわいんですよ、気付いてないということが。 先日のことです。 その、たーくんから電話がありました。(弟はまだ、実家にいます) 「昨日の夜、良く考えるとすごく怖いことがあったんだよね。」 その話。 受験勉強で連日の徹夜が続いていた彼は、 合格通知を胸に、久々にのんびりと深い眠りについていたそうです。 その時、ラジオでも流れているような、大音量が部屋中に響き渡ったらしいのです。 「っるさいなぁ!」 その大きな音で目を覚ますと音は消えました。 「タイマーでも入ってたのか?」 そう考えた彼は、オーディオセットのところに行き、電源を確認しました。 「???切れてる。しかも、コンセントも抜いてある?」 夢か?と納得し、また、布団に潜ったらいしのです。 …しばらくすると、また、さっきの大音量。 「あれれれれれ?」 今度は、その音の音源が自分の上から聞こえる。 半身を起こしてみると、真っ赤なカセットデッキがおなかの上に置かれているのが見えました。 「なんだよ、コレ。」 彼は、ヨイショとそのデッキをおろし、今度こそ、深く眠ったそうです。 朝起きて、彼は昨日のことを思い出しました。 「あのデッキをしまわなくちゃ」 ???????? でも、よく考えるとそんな赤いデッキはうちにはない。 夢かな?と思ったものの、あの、大きな音は忘れられない。 あの、デッキの赤い色も。 よーく思い出して、ぎょっとしたそうです。 あの音は、おばあちゃんがお盆によく流す、お経のテープの音だったな…と。 |
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