震あっちの世界ゾ〜ン・第四十夜「お岩の呪い未だ消えず・・・」
彪さん談
投稿は初めての彪(ひゅう)です。私の体験した事を認めたいと思います。 皆様は、四谷怪談という話をご存じですか? 名前は知ってるけど、内容は解らないという方の為に、ちょっとだけ説明をさせて頂きます。 むか〜しむかし、ある所に[お岩]という女性がいました。彼女には[伊右衛門]という婚約者がいました。 [伊右衛門]は武士になりたいが為に、[お岩]の父親を殺害してしまったのです。 そうとは知らない[お岩]は[伊右衛門]と結婚しました。 しかし[伊右衛門]は義父を殺した事に負い目を感じ、しだいに[お岩]を疎ましく感じるようになりました。 その頃、[伊右衛門]は[お梅]という女性と出会います。 [お梅]は[伊右衛門]に夢中になり、[お岩]に毒を盛ってしまったのです。 [お岩]の顔はただれてしまい、瞼が腫れあがってしまい、目に覆い被さっていたのです。 そして、そのまま死んでしまいました。 そうとは知らない[伊右衛門]が[お梅]の家に行くと、そこには[お岩]がいて、恨み殺されてしまったのです。 前振りが長くなってしまいました(笑)。たしかこんな内容だったと思います。 ここからが本題です! 私は、あるテレビ番組のADをやっているのですが、 一年程前、番組の中で、講談の『四谷怪談』をやる事になったのです。 「呪われる」「悪い事が起こる」等々いろいろと噂を聞いていたので、なんだか嫌な雰囲気でした。 私が担当する以前にも『四谷怪談』をやった時に、こんな事が起こったそうです。 テレビカメラというのは、赤・緑・青の三色(RGB)で全ての色を表現するのですが、収録している 最中に、緑と青の部分が壊れ、モニターいっぱいに写されていた画面が赤一色に染まったそうです。 横道にそれてしまったので、本題に戻ります。 恐怖を感じながらも、仕事なので逃げられもせず、収録が開始したのです。 ところが、この時は何も起こらなかったのです。 しかし、異変はありました。それは私の目に、何か異物を感じたのです。 ゴミが入ったのかと思い、鏡を見ても何もなし。 不思議に思いながらも家に帰ったのですが、異物感はなくなりません。 その日は早々に寝てしまいました。翌朝、起きてみても、まだ異物感があるのです。 そして、鏡を見てみると、私の顔は、ものもらいによって瞼が腫れあがり、目に覆い被さっていました! そう・・・お岩のような顔になっていたのです! これは偶然でしょうか? 後日談ですが、この手のものをやる時は 決まって神社に参拝に行くのですが、この時は行ってなかったのです。 その事と私の成り行きを上司に話してみると、 「いや〜よかった!うちらは参拝しといたからな〜」 バカヤロー!連れてけよ!! 一番恐いのは、やっぱり人間でした。 |
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