あっちの世界ゾ〜ン第四十五夜「再び、「おばけ編」」

RENさん談


inainaさんの「半分の顔」の人って怖いですね。

やっちゃんさんのお部屋にいた男性の霊、怖い人じゃなかったって判断できるのって凄いですね。

私だったら むやみと刺激をしてはいけないと知りつつ、

「刺激をされたのは私の方」とばかりにパニックになりそうです。

ちゃるさんのお話は少し物悲しい気持ちで読みました。

生前 凶悪犯だったかも知れませんが、亡くなってからも 囚人服を着続けるなんて。

終わらない終身刑っていうんでしょうか...。


やっちゃんさんのお話で思い出したお話があります。私がまだ幼い時の事でした。

霊感多感な幼児だったみたいですが(祖母や叔母の話によると)、私の寝室には「住人」がおりました。

部屋にはピアノと足踏みオルガンがあったのですが、ベットに入ってると聞こえる

クルクル回るピアノの椅子の音やギーコギーコ軋むオルガンのペダル...。

時にはポーンと一回だけ叩かれるピアノの鍵盤。

音だけの世界で姿を見る事がずっとなかったのは 私のベットを囲うカーテンのせいでした。

少しだけ開けて見てみた事もありましたが、目撃した事はなかったのです。

ある夜、ベットに入って本を読んでおりました。

なにやら視線を感じるのですが、本を置き視線の方向ー頭上を見ても誰もおりません。

ベットを囲うカーテンは天井から1m程下の辺りから下がってましたから、

天井とカーテンの間に空間があるのです。視線はそこから降り注がれておりました。

私は勝手に私のピアノとオルガンで悪戯していた娘を 同い歳ぐらいの女の子、

それも妖精ルックな子を想像していたのです。

「今日こそ見てやる」とムキになり、(子供だったのねぇ)本を読むフリをしては、

本を手早く置き上を見るーーーを繰り返しました。

ついに頭の先の髪がバッと下に隠れる瞬間を見ました。

金髪だと勝手に思ってましたから、その黒髪を意外に思いつつ ちょっとだけ勝った気分になりました。

そのゲームが何度か続き、おでこが広い事がわかり ついには目が合ってしまったのです。

「それ」はティンカーベルではなく、前髪がかなり後退した「おじさん」でした。

ショックでした。

それが分かった途端 もの凄く怖くなり 布団をかぶってガタガタ震えました。

ある夜また例の音がしましたが、

布団の中でビビりながら耐えてたけど我慢できなくなり 「もう止めて!」と叫びました。

それから その「おじさん」は現れなくなりました。





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