あっちの世界ゾ〜ン第五十四夜「鼻血が止まらん」

ちゃるさん談


くそー、鼻血が止まらん。

でかいほうのコンピュータ部屋でエアコンばんばんの中で、仕事してたからだし、

そういう持病持ちなのだから、関係ないけど、さっきから落ち込むわ。

なんか涙もろくなるわ。やばいやばいやばい。

これはちょっとやばい。

書き込んでやる。そして家に帰って塩でお払いする。

修学旅行の話でございます。

広島の話なので、原爆関連なのですが、関係者のみなさまにあらかじめ陳謝。

不当な表現があったらごめんなさい。

原爆資料館。行きますよね。行きました。

はっきり言って私、この辺のことはできたら見ないでおこうと思っておったのですよ。

無知にもほどがある。とおっしゃる方もいると思いますが、動物的な感とでも申しましょうか。

戦争関連ははっきりいって、自分にかなりやばいものという観念に支配されていたんですな。

若気のいたりで恥ずかしいです。

そしてその資料館はできればパスしたかったのですが、それは無理。

で、できるだけ速く飛ばしていこうと思い、悪友3人とほとんど駆け足で入場しました。

でも..最初にありますよね。

マネキンを当時の服装でジオラマみたいに展示してあるとこ。

女子と母親?だったでしょうか?女子だけだったかもしれない。

そこで、だめでした。風と音。今みたいにバーチャルなんてない時代。

風と音が本当に人が前に立つと出るように仕掛けられていたんでしょうか。

私ともう1人えりちゃ(クォーター美少女)は立ちすくみました。

もうひとりかなちゃは、だめだって行くよ。と駆け出しました。

私らはとらえられたように、展示を見て歩きました。

感想は聞かないでください。私には音とちらっとしたフラッシュバック。

えりちゃは、自分の身内に嫌悪感を憶えるほど、ショックを受けていました。

それで、見学終わって出たのですが、公園内が歩けないのです。

もうまったく別の風景が重なってみえるんだから。

「しかたないよ。集合場所に急ごう」そう言い合って、歩き出した所。

えりちゃはなんと外国の団体さんと目が合ってしまいました。

彼女はかなり白人に近いんですが、それは見た目だけで純日本娘っす。

「話かけられたらやばい」でも話し掛けられてしまいました。

えりちゃ、かなりつらそうな応対だったのですが、急にすごい剣幕で怒りだしました。

どうやらさっきの資料館の事で激昂したようです。

外人にわかるはずはないのに日本語で「原爆を落とした非」を責めています。

そこへ、わしらのクラス委員がやってきました。

私らすごく遅くなってたようで、探しに来たのですが。

「あんたらみたいな人が集団を乱す」

これが彼女の命取りのひとことだったのです。たぶん。

私は出かける前にばぁちゃんからお守りをもらっていました。

そんで、ひたすらいろんなものを無視して、

今夜の宿についたのですが風呂とか夕食とかおしゃべりとか、ひとしきり終わり。

トイレへ。何故か?それはですね。私がタバコの保管係だったからっす。

私、どんくさい良い人そうな優等生で(見た目)。

どの教師も私の荷物を検査したことなかったんですね(いやだねーいますよね。こういう子)。

そんで仲間うちで一服してたら、同じ部屋の子に呼ばれました。

「委員長が変」

部屋に帰ると彼女は押し入れに閉じこもっています。

座布団をかぶってるんですよ。怖いしかいわない..。

憑かれてる..かもしれない。

私 払えないです。でもとにかくえりちゃとかなちゃを呼びました。

どーする? どーするったって..。

えりちゃの意見:えりちゃは鎮痛剤どっさり持ってるから飲ませて眠らせる。

かなちゃの意見:怒る。しっかりしろとどやす。

私の意見:お守りの中に塩があるから、撒く。あるいは口に入れてみる。

結局

かなちゃ→私→えりちゃの方法 3つ全部しました。

何が聞いたかわかりません、委員長はストレスでおかしくなってたのかもしれないしね。

でも最後に京都に立ち寄って(なんか自分らにも責任があると気持ち悪いのでそれから

プラス委員長で4人で行動していたのですが、最終日の京都でお坊さんに御布施したら、

お経を読んでくれたのですが、それまで何かほんとに

自分の魂が身についてないみたいで変でした。)それで終わりの話なんですけど。

心配なんで委員長のとなりで寝てたんですが、

私かなしばりにならない人なので、いろいろ怖かったです。

でも、きっとだんだん なくなっていくんだと思います。

いつまでも執着してるのは良くない。

でも執着させられているものがあるのも事実ではないかと思います。

ご冥福をお祈りいたします(合掌)。くらい書き方になっちゃたね。





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