震あっちの世界ゾ〜ン・第七十参夜「現実主義者・その2」
MOI屋さん談
ども。MOI屋です。 本当は、前の話と一つにまとめようと思ったんですが。 ちょっと長くなってしまったんで、分けました。 これも、数年前に実際に実家で起こった話です。 ##################################################################### 私の母は、現実主義者。 基本的に、自分の目で見たものしか信じない。 私も弟も、その内容を「信じる/信じない」にかかわらず、オカルトが非常に大好きでして。 その日も、ゴールデンタイムにテレビでやっていた、2時間枠の「心霊番組」を見ていました。 逆に、私の母はそういった「キワモノ臭い(本人談)」ものが嫌いらしく、 私や弟がそういった番組を見ていると、なんやかやとイチャモンをつけて、 チャンネルを替えてしまおうとするほどでした。 その日は、珍しくチャンネルを替えようとしない母をいぶかしく思いながら、 番組を見続けていました。 番組が中盤を過ぎて、「視聴者の体験」みたいなコーナーをやっていたころ。 当時、実家で何度か「あっち」側を覗き見ていた私と弟が、 「この話、ウチで起こった話と似てるな」 なんて会話をしていました。 すると、母が突然会話に割り込んで来たのです。 「あ、この家、やっぱり出る?」 ひゅうぅ〜‥‥‥ あまりのコトの成り行きに、一瞬凍り付く私と弟。 「ちょ、ちょっと待てい!」 慌てる私達にお構い無しに、母は話を続ける。 「夜中に目を覚ますとさ、真っ黒なオトコの人が、 わたしのこと見下ろしてた事が、何度かあるのよねー」 ‥‥‥思わず絶句する、私と弟。 相変わらず、おかまいなしに話を続ける母。 「いやー、この家買う前に、下見に来た時に、なんとなくイヤぁ〜なカンジはしてたのよね〜」 「あんた、この手の話、信じてないんじゃなかったのか!?」 思わず声を上げる私に、しれっと答える母。 「実際に見ちゃうとねー(苦笑)」 私の母は、現実主義者。 本的に、自分の目で見たものしか信じない。 そのかわり、実際に見たものは、どんなに理不尽な物事でも信じてしまう。 それは、彼女にとっては紛れも無く「現実」なのだから‥‥‥ ##################################################################### ちなみに、例によって「実話」です (^ ^;;; |
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