あっちの世界ゾ〜ン第七十参夜「現実主義者・その2」

MOI屋さん談


ども。MOI屋です。

本当は、前の話と一つにまとめようと思ったんですが。

ちょっと長くなってしまったんで、分けました。

これも、数年前に実際に実家で起こった話です。


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私の母は、現実主義者。

基本的に、自分の目で見たものしか信じない。


私も弟も、その内容を「信じる/信じない」にかかわらず、オカルトが非常に大好きでして。

その日も、ゴールデンタイムにテレビでやっていた、2時間枠の「心霊番組」を見ていました。

逆に、私の母はそういった「キワモノ臭い(本人談)」ものが嫌いらしく、

私や弟がそういった番組を見ていると、なんやかやとイチャモンをつけて、

チャンネルを替えてしまおうとするほどでした。


その日は、珍しくチャンネルを替えようとしない母をいぶかしく思いながら、

番組を見続けていました。

番組が中盤を過ぎて、「視聴者の体験」みたいなコーナーをやっていたころ。

当時、実家で何度か「あっち」側を覗き見ていた私と弟が、

「この話、ウチで起こった話と似てるな」

なんて会話をしていました。

すると、母が突然会話に割り込んで来たのです。


「あ、この家、やっぱり出る?」


ひゅうぅ〜‥‥‥

あまりのコトの成り行きに、一瞬凍り付く私と弟。

「ちょ、ちょっと待てい!」

慌てる私達にお構い無しに、母は話を続ける。

「夜中に目を覚ますとさ、真っ黒なオトコの人が、

わたしのこと見下ろしてた事が、何度かあるのよねー」

‥‥‥思わず絶句する、私と弟。

相変わらず、おかまいなしに話を続ける母。

「いやー、この家買う前に、下見に来た時に、なんとなくイヤぁ〜なカンジはしてたのよね〜」

「あんた、この手の話、信じてないんじゃなかったのか!?」

思わず声を上げる私に、しれっと答える母。

「実際に見ちゃうとねー(苦笑)」


私の母は、現実主義者。

本的に、自分の目で見たものしか信じない。


そのかわり、実際に見たものは、どんなに理不尽な物事でも信じてしまう。

それは、彼女にとっては紛れも無く「現実」なのだから‥‥‥


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ちなみに、例によって「実話」です (^ ^;;;





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