あっちの世界ゾーン第六夜「あの子」

ゆう さん談



これは、高校の時の友達(A子)が体験した話です。

ですが、彼女は霊感が強いことをあまり人に言いたがらないようで、

この話も別の友人から聞きました。


お盆にA子は友人のB子と一緒に出店(露店)に行きました。

そして、あらかた見終わった後に帰途についたのですが、

近道を通っていこうと言うことで、

二人で近所のお寺(神社かもしれない。ここは覚えてないです。)

の前を横切って帰ろうとしたのです。


その前で、そこの坊さん(神主?)に出会い、

顔見知りでもあるのでいくらかの話をして、さー帰ろうと言うところで

A子は遠くからこちらを見ている女の子を発見しました。

「こんな時間に一人でいるなんてめずらしーな?」と、

思いつつ見ていたそうです。

しかし、そのうちその女の子が光り出しました(???)

A子は「????」と思い、

B子に「あの子変だよ。」と話しかけましたが、

B子は「え、どの子?」と。

「あそこにいるじゃない!」

「え、どこどこ」と言いつつ、

B子は女の子がいるべき場所に近づいて行きました。


「そこだよ、そこ!」


「え、ここ?」

と、B子は女の子のいる場所に手を向けましたが、

手は女の子の体を見事に(お約束通りに)突き抜けたそうです。

「!!!!」

(この間も女の子はじっとA子を見てたそうです。)

A子は浴衣の裾をまくり上げ、一目散に家に走って帰ったそうです。