あっちの世界ゾーン第六十四夜「震災」

健康優良児さん・かずやんさん・犬夜叉さん・イカ太郎談



「許せない話」  健康優良児さん談


2回目の投稿です。


僕は兵庫県神戸市に住んでいます。

もちろん震災の時にも神戸に住んでいました。

震災直後は大阪や近隣の町々から救援活動に来て下さった方がたくさんおられました。

でも中には人間とは思えない事をしていった人々がいるのをみなさんに知って頂きたいです。


震災直後、神戸の中心の三宮は壊滅的な被害を受け電灯も無い、真っ暗な道がたくさんありました。

僕の友達の友達で由美さんとおっしゃるOLをしている方がいました。

由美さんは三宮の某電機会社にお勤めしていました。

ある日由美さんは残業で遅くなり、

駅までの帰り道にどうしても真っ暗な道を通らなければなりませんでした。

震災前なら夜中でも明るい商店街の道なのですが、

その時は真っ暗な人気の無い道に変わってました。

その日から由美さんの状態がおかしくなり、会社を無断欠席するようになったそうです。

彼女の父親は心配になりなにがあったのか問いただしても、泣いて話そうとはしません。

困った父親が由美さんの親友である僕の友達になにがあったのか

一緒になって聞いてあげて欲しいと頼んできました。

そこで僕の友達と父親が一緒になって話を聞く事になりました。

やっと彼女の口から出てきた内容は、この世のものとは思えない内容でした。


由美さんはその真っ暗な道で集団でレイプされ、写真やビデオを撮られたそうです。

もしバラしたらどうなるか解るだろ、と脅されたそうです。

ただ彼女をレイプした奴等は大阪にある某建設会社の作業服を来ていたそうです。

でも由美さんはどこの会社か言わず大阪の建設会社としか言わなかったそうです。


震災直後は復興の為に無数の建設業の会社の方々が近隣から来てい

たので特定はできませんが由美さんのお父さんは必死で探したそうです。

由美さんはあまりのショックで事件のあった1週間後に自分で命を絶たれました。


その後そういった事件が多発しているのが明るみになり

自警団の方々による夜間パトロールが行われ、そういった事件がなくなりました。

ただもう少し早くパトロール等が行われていれば由美さんは生きていたのではと悔やまれます。


その話を聞いた僕の友達の夢枕に由美さんが立った。

と言っています。

すごく悲しそうにこちらをみて泣いているそうです。その友達は

「すごく無念だけど、私にはなにもしてあげられないの。ごめんね由美。ごめんね」

と言うと消えていったそうです。

由美さんのお父さんは事件以来、めっきりやせ衰え今ではノイローゼにかかってるそうです。


震災で亡くなられた方々も大勢いますが、

震災の影でこういう不幸な親子がいた事をみなさんが知っていて欲しいです。

またこういう人間の姿をした悪魔がいる事も知っていてください。

後、震災復興の為に来ていただいた近隣のみなさまがこんな人達ばかりだと思わないで下さい。

ほとんどみなさんイイ人ばかりだった事も知っていて下さい。


最後に震災復興の為に来ていただいた近隣のみなさま。

ありがとうございました。


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「人間って..」 かずやんさん談


健康優良児さん、人間ってもんを考えさせられました、あのときは。

あのとき、普段はいい顔してたひとが水の配給で横入りしてたり、

また、近所に住む金髪のヤンキ−のに−ちゃんが一生懸命救助活動をしたり..

人間って..そうゆう状況になって見て初めて本当の自分ってもんがでてくるのでしょうね。

以外とその事件の犯人も、普段は温厚な人間かもしれません。

人間って ...


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「悲しい話ですね.......」 犬夜叉さん談


健康優良児さん、私は阪神大震災の時高校3年生でした。

私の高校はミッションスクールでしたので、ICU高校や青学高校らキリスト関連高校と共に、

ボランティア団を派遣しました。

当時推薦入学も決まり何もすることが無い我々に白羽の矢があたりました。

現地について唖然としました。恐いような、悲しいような、人間としての挫折のような感情.....

ついさっきまでいた都会はこんなにもろく崩れてしまうものかという..人生観は変わりました。

私達の仕事は、配給品の分配と瓦礫の掃除でした。

仕事しながらも、そして今も思い出すととても複雑な心境で、

ただ一生懸命仕事している人たちを見て、捨てたもんじゃ無いな日本も...と思っていました。

しかし頭にくることが幾つかありました。

(1)大学のボランティアサークルの人たちが、自分達の専門だといわんがばかりに

えばって、一般の(私達の様な)ひとたちに仕事を与えないのです。

かといって人一倍仕事してるかと言えば、人数足りなくてはかどってない、

結局我々の仕事は瓦礫掃除と配給だけで、専門家もなにも関係ないのに...

理屈と知識で仕事を混乱させていると、私達は思っていました。

もっとも....私達も最後のほうは無視していましたが。

(2)私達の宿舎が良すぎる...冷暖房完備3食でる。

地元の人に罵声を浴びせられました。

(3)スイスの救助犬が派遣されました。私は犬博士と呼ばれ、犬の事なら何でも知ってます。

ですからスイス犬が来ると聞いて、頼もしく思えました。

しかし政府はその犬を検疫所に入れてしまいました。

スイスの救助犬は、風呂釜に垂らした血液一滴を嗅ぎ分ける優秀な犬で、

一匹の値段は1千万円ぐらい、そんな犬が狂犬病のわけねーだろ!

まだ人が瓦礫の下にいるんだぞ!

そんなこんなで、補橋工事も大事ですが、

私達日本人の災害時の精神的改革が必要だなと思いました。

シリアスな話になってしまいました。


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「返信有難うございます。」 健康優良児さん談


Cielさんに教えていただきここのHPを隅から隅まで観させて頂きました。

メチャクチャ怖い話&面白い話にいつも楽しく拝見しております(^^)


今回の話は実際に自分の身近に起きたショッキングな出来事でした。

ショックを受けたと同時に皆さんと同様、人間の在り方についても考えさせられました。


文中にも書き込んでいますが救援活動に来て頂いた方々は大変いい人ばかりでしたので

皆さん誤解しないで下さいね(念のため(^^)


なんかすっごく読みにくい投稿なのに、返信して頂き有難うございます。


これからも書きこみ&読み込み(?)させて頂きますんでよろしくね。



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「まぁ、ねぇ。」 イカ太郎さん談


あの日以来何年経ったのか、解っていても解ってないような気がします。

具体的に話せるのはもうちょっと先かなぁ。

まぁ、別次元の関連話についてはちょくちょく出していこうと思います。

”こっちの世界ゾーン”の方にでもね。

まっ、なにはともあれ、みなさま今後ともよろしく。




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       ★今回のお話は、私なりいろいろ感じるものがあり 
       掲示板に書き込んでいただいた順番に掲載させていただきました。

                                   いたこ28号





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