あっちの世界ゾーン第七夜「子供は池に吸い込まれて・・・」後編

vusen さん談




やはりそのカブ隊も初日にあの写真を見つけました。


そして、初日の夜。

一人の子供がベランダのガラス戸に

頭から突っ込むという事件が起きたのです。

しかし、ガラスに頭から突っ込んだ子はカスリ傷一つ負ってませんでした。

「何故ガラスに突っ込んだんだ?」と、その子に聞くと、

誰かが後ろから「おいてっちゃうよ」言う声が聞こえたから・・・・。

引き戸が「カラカラ」って閉まる音が聞こえたので、

急いで振り返って部屋に入ろうとしたら、ガラスに突っ込んだ。と・・・。

しかし、見ていたリ−ダ−の話によると、ガラス戸は元々閉まっていて、

突っ込む瞬間はだれも、戸に触れてすら無かったそうです。

しかも元々閉まってたのだから誰かが耳元で

「おいてっちゃうよ」

なんて言える訳も無いのです。

しかも、あとから実験したとき、ガラス戸は「カラカラ」とは鳴らず、

「シャ−」という音しか出さなかったのです。



2日目。

夜に肝試しを私達と同じコ−スで行ったらしいのですが・・・

肝試しが終わり、子供の数を数えると どうしても一人多いのです。

一人一人顔を見ながら数えると みんな知ってる顔なんでうすが、

それでも、一人多いのです。

結局「足りないんでないなら良いか」て事で宿に帰って、

明るい所で数えたら今度は、きっちりの人数だったのです。


そして、夜中リ−ダ−会議をしていると、

隣の部屋で子供が走るような音が聞こえてきました。

もちろんその部屋に子供はいません。

恐る恐るその部屋を覗くと、やはり誰もいない・・・

そんな事が朝まで続いたそうです。



3日目。

子供たちをテントで寝かせる事になりました。


真夜中、一人のリ−ダ−が、そのテントを見回りにいくと、

テントの側に月明かりで女性が立っているのがみえたのです。

「おや」っと思い側によると、女性が消え、

テントだと思っていた所にお稲荷さんが!

(単純な道なんで間違えようは無い)

彼は確かにテントと女性を見ていたのに・・・・・。

目の前に有るはお稲荷さん。

恐怖で混乱した彼は振り向きざま走り帰ろうとした時、

そこには、彼の後ろには、リュックを地面に置いて、

リュックの中を一生懸命何か捜している子供が!

カブスカウトの制服を来た子が!

「無い、無い、無い、」

その子はブツブツと「無い、無い」と呟いていました。

もちろんその子は あの写真の子・・・。

彼はまさに退路を断たれた状態になってしまい・・・。

動けなかった。

そして恐怖が限界に達した彼は

「目の前の子は、ほんとの子なんだ!」っと思い込み、

なんとその子に向かって

「こんな夜に探し物しても、見つかる訳ないだろ」

と説教し、

「もうお休み」

といって敬礼したそうです。

するとその子は嬉しそうに敬礼してリュックをしょって

池の中に消えていきました。

池のなかに・・・。



4日目。

幽霊をみた彼は朝起きると同時にお稲荷に走っていき、

池とお稲荷に敬礼して、また走ってかえって来たそうです。

・・・恐怖でイッチャッタんですね。

それで終われば良かったんですが・・・



帰り際、少し時間があったので宿の前の広場で遊んでいると・・・。

一人の子供が石にでも引っかかったのか少しふらつきました。

その子は「おっとっと」って感じで

ふらつきながら後ろ向きに10Mほどよろけました。

みんなそこまでは笑ってみてましたが、

よろけながらドンドン池に向かって行ったのです。

「マズイ」

っと思った時はすでに遅く、

その子は誰かに背中から引っ張られてる様に池に落ちていきました。

リ−ダ−は慌てて助けに行きました。


・・・その子はすでに岸にしがみついていました。

しかし、彼は

「助けて!誰かが足を引っ張る!」

と叫んだのです。

すでに数々のキョウフ体験しているリーダーは、

青くなっりながら急いでその子を引き上げました。

・・・その子のクツが両方脱げて池の中に残ってしまいました。

リ−ダ−達は頭の中で「何故クツが脱げる」っと思ったそうです。

その池は深さがせいぜい1Mくらいなので、

靴を取ろうと思えば取れたのですが、

だれもそんな勇気は沸きませんでした。

そして彼は最後に、

「しょうがないから、俺が新しい靴を買ってやった。」

と言ってました。


今でも彼は、お稲荷さんを見ると無意識に敬礼します。

お稲荷さんとあの霊の関係がわからないのに・・・・・。


そして、「F荘」は僕らの「伝説」になりました。