あっちの世界ゾーン第八十七夜「祟り」

奥村紀子(真名)さん談


実をいうと、私の家にはかなり古くから一つの神を祀っています。

どれくらい古いかは、私も知らないけど、ともかく、やばいです。

とても、怖い神です。

これから、話すことは、古いですけど、実話です。


昭和40年代に、全国的に土地改良が行われていたと思います。

(そのころは、もちろん、私は生まれていない)

祖父母も元気で、近所の人たちも、土地改良には、それなりに協力的で、

何の問題も起こる気配はありませんでした。

ところが、故意か偶然か(私は故意と見ている)、神様の土地が道路になる、という話が出ました。

困ったのは、神様をどこに移動するかです。

近所の関係者、役所の方々と話し合いました。

その時、話し合っていたのは、祖父母と父を含めて9人でした。

話し合いは、どうであったかは、知りません。

でも、これだけは、確かです。

「どうせ、神様なんて祀っていたって、どうしようもない。さっさと捨ててしまえ」

こう言った人たちは、2年間で、夫婦で死にました。

「とりあえず、壊してしまおう」

言っただけの人は、その人だけは死にました。

業者を手配し、壊してしまった人は家族ごと呪われて死にました。

「とりあえず、この土地の神様の所で世話をしてもらおう」

こう言った人たちは、全員死んでしまいました。

この中には、私の祖父母もいます。

さてさて、社を壊されて、話し合いで生き残っている人は父と近所のおじさん近藤(仮名)。

父は、はっきりいって、とってもあくどい人です。

父は、とてつもなく、賢い人です。

混乱している近藤さんに、

「神様は、昔は8人呪い殺したそうだよ。

さっさと代わりの土地を与えて、新しい社を作ってやらないと、次はあんたが死ぬぞ」

びびった近藤さんは、慌てていわれた通りにしました。

そして、他の人が死んで、彼は難を逃れました。

ちなみに、この時死んだのは、8人。


後日談ですが、近藤さんは町長さんになったそうです。

しかし、その後、社を作ったことを後悔していると父に言ったために、家族に不幸が起こりました。

近藤さんの息子さんは、なぜか、転んで、打ち所が悪くて死にました。

その後、近藤さん自身が、体調を崩し、一年間苦しんだ後、死にました。

我が家では、「神様を蔑ろにしちゃいけない」ということがいつも言われています。

おわり


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●祟り2


私の家には、神様がいます。

しかも、家族に恩があるのか、とてつもなく親切な神様です。

なぜか、我が家に敵意を剥き出しにする人々は祟られます。

これから書くことも実話です。


父はかなり前から病気で、あちこち悪くなっています。

その上、M鉄道から訴訟がおこりました。

結果はもちろん敗訴。

父、激怒しすぎて、目の視力を失いました。

病院に慌ててつれていき、一ヶ月で回復しました。

それは良かったのです。

実をいうと、訴訟手続きをしたM鉄道の弁護士が、父と入れ替わりに目を患い、

手術・入院でかなりの費用がかかったそうです。

このM鉄道の問題には、かなり前から起こっていて、父のまわりでは、怪我人・病人が絶えません。

父が腎臓を悪くした時、父をよくいじめていた父の叔父の家族が腎臓を悪くし、透析・手術をしたそうです。

父がぎっくり腰が原因で歩けなくなった時、父を役所の力で脅していた人は

寝たきりの病人になってしまいました。

さて、病人の父はというと、とても元気です。

憎たらしいほど元気です。


おわり





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