あっちの世界ゾ〜ン第壱夜「復活の渡し守!」

楯野恒雪(渡し守)さん談


いたこさん&皆様、お久しぶりです。渡し守こと楯野恒雪です。

実はこの4ヶ月、あっちの世界ゾーンにアクセスするのを……

というよりオカルト関係全般に関わるのを自粛しておりました。

実は、2月から3月にかけて、あまりに色々あって、話せば非常に長くなる上、

親族のプライバシーにも関わるので、まだ詳しく書く決心はつきません。

が、いつかはここでお話するかも知れません。

何がくやしいって、思い返せばあまりにもあからさまな前兆現象が多々あった

にも関わらず、私自身が超常現象慣れしていたが故に「いつものこと」とか

「最近激しいなぁ」てな感じで見逃してしまい、防ごうと思えば防げたはずの

災難まで防げなかったことで、今でも少し自己嫌悪気味です。

ちなみに、私自身はピンピンしてます。


で、これだけではあまりにつまらないので、

2月中旬にあった奇妙な事件について書きたいと思います。

この頃、私はひょんなことから古い友人と再会し、メールで文通をしていました。

10数年まるでつきあいがなかったのですが、色々と趣味の合う奴でした。

ある時、彼は1枚のCGを送ってきました。

それは映画『リング』のプロモーション用の、不気味なCGでした。

「呪いの壁紙だってさ」と彼は言います。

もちろん、そういうものの大好きな私のこと、面白いじゃん、と感想を送ります。

すると、彼は雑誌の付録CDに入っていたものとか、

「ネット友達からもらった」というCGや心霊写真を色々送ってくるようになりました。

その中に一枚、ひどく嫌な感じのするものがありました。

「これはヤバいよ」と彼のコメント。今だによく憶えています。

黒地に緑のスプレーを薄く吹いたようなバックに赤い梵字や急々如律令etcの

文字や図形、そして中央には不気味な下三白眼の目が描かれていました。

ただの絵です。

しかし、私は本物の幽霊を目の当たりにした時以上にゾッとしました。

普段ならこういうものを目にすると、どういう構造の術式で書かれてるのか、

とか分析を始める私ですが、

その時ばかりはその絵を見続ける気にならず、すぐさま消去しました。

その翌日です。母が亡くなりました。

夕方、私が別の友人宅へ遊びに行き、

父が仕事から帰ってくるまでのわずか30分の間に……。

その後、わずか1ヶ月の間に立て続けに5人もの

親族が亡くなり、数人が病気で入院することになりました。

こう書くと、まるでそのCGに呪いがかかってたみたいに聞こえるでしょうが、

私としては、そのCGのせいだとは思っていません。

と、いうのは、同じCGを見たはずの友人はこれといった不幸にあったわけでもなく、

後で考えてみると、他にも山ほど前兆現象はあったからです。

そのCGが“偶然”私の手元に届いたのは、

「これだけ知らせてもまだ気付かんのか馬鹿め、もう手遅れだ!」という

最後通牒のようなものだったのではないかと思えるのです。

心霊現象というのは、なんの意味も理由もなく起こりはしない、

ということを今度ばかりは痛感しております。







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