あっちの世界ゾ〜ン第八夜「霊夢違い...夢替え」

ちゃるさん談


こんにちわ、仕事地獄から抜け出せないちゃるです。

でも書き込みます。

気分悪いので、で、それだけではじまろうと思ったら、ついさっき、もっとむかついたので。

エクトプラズム出るかと思った。書き込みます。


法隆寺に夢違い(ゆめたがい)観音という小さな観音さまがあるのをご存知ですか、

あどけないかわいらしいお顔をしています。

古人は「夢」を交換したり、悪夢を吉夢に変えることができる。と信じていたようですね。

実際、お話に他人の吉夢を買い取り、

出世したり玉の輿に乗ったりという事例がたくさんあります。


これは10年くらい前にさかのぼる話ですが、

私はある仕事でとある研究室のお手伝いをすることになりました。

偉い室長さん・厳しい先輩Rさん・おもしろい先輩Sさん

それにまだ当時新人だったAとF、外部スタッフの私という構成でした。

何の研究かは伏せさせていただきます。

理系の方は怖い話好きの方が多いので、これって..と思い当たられると困りますので。

顔合わせの時のAの顔は今でも思い出せます。

「驚いた」を顔に出すとああいう顔でしょう。私の顔をいつまでも眺めていました。

「一目ぼれ?」今の私なら、そう思うけど当時の私は変な子という印象でした。

もともとFは少し自閉症気味でしたし(今はぜんぜん違うけどね)

頭のいい人たちって少し回路が違うじゃないですか、気にはしませんでしたが

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仕事も順調で、私はパソコンの知識の殆どをそこで教えていただきました。

私が今あるのは、あの仕事のおかげだとも思っております。

Sさん、A,Fと私とは良く一緒にのみにいく友達になりました。

でも、時々Aが不可思議な行動をとることがありました。

私が作業をしていると、じっと眺めていることがあったり、研究室に誰かのお土産の

小太刀の木刀があったのですが、それを持って私の後ろにたっていたことがあります。

武道をやっていた人は立ち姿でわかるんですよね。

父が柔道の有段者だったりして、

武道関係が身内におりましたので、Aはまさに剣士という感じでした。

友達だったので、気味が悪いとは思いませんでしたが、意図がわからず。

振り返ったこともあります。

彼は私と目が合うと、照れたようにというか、困ったように目をそらしてしまうので、

何でそんなことをするのかは聞けませんでした。


その日もSさんA・F、私で飲みに行き、Sさんがデートで先に帰ったと思います。

「前世って信じる?」Aが私に聞きました。

理系のオカルト好き。

今まで、霊体験話をしたこともありましたので特に不審は感じませんでした。

でも前世かあ...来たなと思いました。

あの不審な行動は電波系だったのか、と納得させようか、と思ったとき。

Aの夢の話が始まったのです。

Aは物心ついた頃から、同じ夢を見ていたそうです。

月に1回くらい、見始めると2、3日続けて。

それって女のこのアレみたい...今の私なら言っちゃいます。

当時は言えませんでした..言えばよかった(^^;

その夢は「人を斬る夢」でそれも同じ人。必ず斬り殺すそうです。

で、その顔が私にそっくりだということで...

顔合わせで私を見たとき「驚いた」のも「同じ顔」だったからで..

不審な行動も...それによるとのこと。

小さい頃は必ずうなされて、

刀鍛冶だったおじいさんの部屋で一緒に寝てもらっていたとのこと。

ある夜、おじいさんとおばあさんの会話で、

それは自分の前世の記憶ではと思っているとのことでした。

祖母「Aがこんなに悪い夢を見るのはおじいさんが殺生の道具を作るから

ですよ..幸いAの父は後を継がなかったのだから、もう廃業しましょう」

祖父「わしの打つ刀は邪気は呼ばない..これはAの前世に違いない」

Aはおじいさんが大好きだったのですね、本当は刀鍛冶になりたかったそうです。


「夢なら..違えることができる。」私はいいました。

前にも書き込んだように、私は金縛りになったことがありません。

はっきりとした意識を残しております。

夢も毎晩、良い悪い取り混ぜて見るのですが、

これは「夢」と気づいたとたんに「無敵」になるタイプです。

ゾンビの大量虐殺なんて朝飯まえ..(^^;

「夢なら変えましょう。私が夕べ見た夢とAの悪夢を取り替えます」

....Aはそれからその悪夢を見なくなりました。


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土壇場のピンチです!

良く言いますね。「どたんば」って具体的に何を指すかご存知ですか?

それは昔、罪人の首をはねる場所のことなんです。

実際に刀が振り下ろされて、首が転がる場所。安定よくするために

藁で首のせが設置してあることが多いですね。


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長い間、私は夢で「無敵」でした。

実際Aの話していたような夢を見ることも何度かありましたが、

「夢」と解った時点ですべて解決できました。

もっと怖い夢だって平気です。

うなされた。とか、うなされて飛び起きるということは体験したことがなかったのです。

が、最近、仕事で疲れておりますので、脳味噌も休みたいのか。

その「無敵」な状態をさぼることが起り始めました。

嫌なのは...まったく昼間の葛藤が出てきたとしか思えない悪夢。とか

ゲームのやりすぎ(?)とか、ビデオの見過ぎ(?)で出てくる悪夢。

酒ののみすぎで何となく寝苦しいからくる悪夢。

には今まで通り素敵な「無敵」で対処してくれるのに、

Aと取り替えた夢に違いないような夢にはなかなか機能しないのです。


この間の夢...川原で30mくらい先に「土壇場」が2ヵ所あり首がはねられています。

幕末くらいの時代なのか首切り役人も

あまりキチンとした格好はしていませんで、ひとりは歴然と浪人です。

死体処理のための人もいて、臨時の刑場と思われました。

わたしは薄汚れた着物を着ていて、はだしです。順番待ちです。

粗末な小屋があって(屋根があるだけだけど)筵がかべです。

でも、その上の人たちは、殺されないの。

処刑の様子を見せられてるみたいな感じでした。

同じく着物はきたないけど、私はわずかにある時間で、

手紙を書こうとしているのですが、手がふるえて書けません。

恐怖というより、緊張と後に残る人に何か残したい気持ちで

何をしていいかわからない、一種のパニックです。

ここまでは夢だと気づいてないのです。

何か形見を残そうと懐を探って「紙入れ」を見つけました。

開いて「現在の千円札」を手にしたとき「夢」だと気がつきました。

うまく表現することができないのですが。これから通常モードだとすんなり覚醒できます。

「無敵」になって自分の好きなように夢をねじまげてしまいますからね..(^^;

ところが、だめでした。あわてました。だって自分なんですよ。

自分が覚醒しているのに「夢」から出られない...「悪夢」なんでしょう。

よく金縛りの人が「動けば」「声を出せば」といいますね。

私もそれを決めることにしました。

「動く」はだめでした。夢でも私は動きますから。

「声をだす」結局、それで覚めましたが...家人を起こさないでよかった。

と同時にむちゃくちゃ動悸がしてました。

ただ、嫌なのは覚める間際に、川原の土手の上にAの姿を見たことです。

時代劇の扮装をしてたら、

舞台の書き割りみたいで怖くないけど現代のAなんですよ...目が合った。


Aは今、海外で。さ来週、帰るそうです。

聞いてみるべきかどうか。考えてます。







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