沁あっちの世界ゾ〜ン・第壱夜「謎の5人目」
和尚さん談
これは私がまだ高校生だった頃の話しですが、夜中に友達4人と話をしていたときのことです。 まぁ高校生ですから、恋愛話やらたわいの無い話をしていたのですが、 季節は夏、しかも時間は丑三つ時当然怖い話になります。 その時私の部屋で話をしていたのですが、その部屋が見事なまでの正方形、 しかもすべての辺に窓なりドアなりがあったのですが、私はその当時アメリカの家の間取に 憧れていて、部屋の真中にダブルベットを置いていたのです(うーん今考えると凄い邪魔だ)。 で怖い話をしていると当然怖くなってくるので自然と4人とも ベットの上にあがって車座になって話をするんですね。 それで、いくつかの怖い話をした後にふっと僕は気づいちゃったんです。 当然夜ですから窓は鏡みたいになって部屋の中を映しているんですけれど、 どうもその部屋がおかしい。だけどすぐには気づかなかったんです。 でよく窓を見ていたら何がおかしいかやっと解ったんですけど・・・。 一人多いんですよ。4人のはずなのにベットの上に5人いるんですよ。 ここまでだったらよくある話なんですけど、驚いた事に5人目が誰か解らないんです。 鏡の中の人物を一人一人数えていくと、 「あれはO君、あれはI君、あれはS君、あれは僕だ、であれはK君だな。」って 同じように部屋の中の人間を数えても、一人足りないのは解るんですけど、 誰が足りないのかはまったく解らない。 でも鏡の中人数では確実に多いんですよ。 鏡の中で誰が多いのか解らない。 いやぁあれは怖いと言うより不思議でしたね。 あっほら、あなたの横の人本当に最初からいました。 さっきとは人数が違いますよ・・・。 |
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