沁あっちの世界ゾ〜ン・第三十夜「さくらさくら」
うちわさん談
| 以前バイトしていた頃に聞いた話を思い出したので書き込みます。 私の雇い主のお友達はアメリカに女の子二人で旅行に行ったそうです。 買い物が目当ての旅行だったらしく何件かお店を回った後 ある革製品を扱っている服屋さんに入ったそうです。 そこは、びっくりするくらい値段が安く彼女たちは何着か試着してみることにしました。 一人が試着を終わって試着室の外に出たのですが、もう一人の子は出てきません。 お店の人に聞いたら、「もう帰った」と冷たく言い離されたので外に出ました。 ところがどこにも彼女の姿が見あたりません。 さんざんさがし回ったあげく警察にも連絡しましたが彼女は見つかりませんでした。 帰国した後、彼女のご両親はアメリカに渡り探偵を雇って捜索しているとききました。 けれどやはり見つからず、傷心の思いで帰ってきたそうです。 そんなご両親の所に、香港旅行から帰ってきた人が 「日本語でさくらさくらを歌っている人がいた。」と、 場所と建物の概要を説明したのです。 ご両親はわらにもすがる思いですぐに香港に飛びました。 教えてもらった通りの場所に行くと確かに歌が聞こえます。 「さくら・・さくら・・・」細い、ふるえるような声です。 思い切って建物に入ってみると、そこは暗い売春宿でした。 ご両親は驚きながらも、歌を歌っている子にあわせてほしいと頼みました。 現れたのはアメリカでいなくなった彼女でした。 しかし、彼女は逃げられないように足首から下を切り落とされ、肘から下もなく、 薬か、あまりにひどい仕打ちのせいか気が触れていたそうです。 ご両親はそんな彼女を無理矢理頼み込んで買い取ってつれて帰ったそうです。 この話を聞いてからしばらく、試着室には入れませんでした。 |
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