あっちの世界ゾ〜ン第四十参夜「ビニール袋」

ららさん談


あずき洗いさん、それそれ!私も見たよ!

それは私が生まれて初めて、あっちらしき世界を覗いてしまったものです。

それを見たのは、小学生の3年生ぐらいだったと思います。

まず、舞台となった家の話を・・・。


家はT字路になっており、道路と道路に面しています。

唯、片方は県道でもう片方は私道です。

私道は私たち家族しか通りません。(先は畑になっています)

どうやらその私道は霊道らしく・・・。

ちなみに家は玄関開けたら、廊下と階段があります。

小さいときはとても玄関が暗く感じて、とてもキライでした。

(今はどういう訳か何も感じない)


問題の物体は玄関の脇にある、小さいベランダで友達といるときに見ました。

最初はビニール袋が飛んでいるのだと思いました。

本とに風で飛ばされているみたいでしたから。でもなんか違うんです。

それはゆっくりと、唯地面に水平に飛んでました。色はやはり白っぽいグレーです。

一緒に遊んでいた友達も見てました。

これを見たとき(私は直感的にこれがあっち系だと思ったケド怖くなかった)

私は一緒にいた友達を怖がらせてはイケナイと思い、

「あれ、なあに?」

と言う、彼女に

「ああ、ビニール袋だよー。」

と言いました。

彼女も何か感じたんでしょうね。

でもそれっきりその話はしませんでした。


数日後、1人でいるときにまたもや同じのを見ました。

まるっきり同じ大きさ、色、飛びかたでした。

時が過ぎて、私はかなりの怖がりになりました。

「見たくない。聞きたくない。」

そう思いました。

それからは一度も見てません。


多分そういう能力は、純粋であるが故についてしまうんではないかと・・・。

でも、今は見れなくてよかったなあ、と思う反面見たいような気もします。







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