侵あっちの世界ゾ〜ン・第二十九夜「デジカメ」

ToshiJPさん談

初めて書きこみます。２日前にこのサイトを知って以来、体験を

読みあさり、そのせいか昨日は頭洗うとき恐くて大声で歌っていました。

現在アメリカに住んでいるのですが、

以前カナダのバンクーバーに旅行したときのことです。

いっしょに行った友人がデジカメを持っていてあちこちで写真を撮っていました。

とある夕暮れの海岸であまりにも

夜景がきれいだったので彼は何枚も写真を取っていました。

それを待っていた私達はひまだったので私がふざけて堤防の下にある

テトラポッドの上に大の字になって寝転がり、舌を出して死んだフリをしました。

で、「おい体はってドザエモンやってるやから撮れ！」と

いうと彼は笑いながら１枚写真を撮りました。


後日写真をコンピューターにアップした彼から夜電話がありました。

「見ないほうがいいかもしれないが、一応本人には連絡しようと思って。。」

「なんや？なんか起こったんか？」

「ああ、お前がフザケてやったドザエモンの写真が。。。」

「なんやねん？ハッキリ言えや！」

「いやいいよ、消去するからこの画像は。。。」

「アホ！待っとけ！おれが今から行って見る！」

とだけ告げ私は彼の家に車をとばしました。

彼のモニターに映し出された私のドザエモン画像は

ちょうどホラー映画に出てくるゾンビの顔のようでした。

顔の左半分がドロドロに溶け、

右の目玉は飛び出して頬にくっつき、下アゴも皮膚が溶けドロドロでした。

その上顔の周りにはモヤがかかり、白いというか

黄色の発光体が４個私の顔を取り囲むように映っているのです。

「えらいことになっとんな。。。」そうつぶやくのが精一杯でした。

相談した結果彼はその場でハードドライブの全データを消去しフォーマットしました。

翌日私はおそらく海で溺れた人の霊が何か訴えているのだろうと思い、

お昼に暖かいコーヒーを入れ果物とカップケーキを一緒に添え

キッチンでカナダの方向に供えました。

心から「何もできませんが、ご冥福を祈ります、

寒いなら暖かいコーヒーをどうぞ」と祈りました。

その後は何もなく過ごしましたが、

まさかデジカメにこんなものが映るとは。。。と驚きました。




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