あっちの世界ゾ〜ン第六十弐夜「夢」

おっぺけぺーさん談


初めまして、いつもみなさんの体験を楽しく拝見させていただいてます。

私には幸か不幸か「霊能力」なんてものはさらさらございません。

でも小さい頃は自分にはあるもんだと根拠もなしに思いこんでいました。(笑)

さてそんな私の数少ない体験談の一つ。

まぁ、これは霊体験(変換したら「冷帯犬」と出てきたこれは霊障ですか?)

にはいるか分からないけど。。。

数年前に見た夢の話です。


今、私は都内某所のマンションに一人暮らしをしているのですが

そこで奇妙な夢を見ました。

ある日、自分の部屋にいると知らない男が訪ねてくるのです。

詳しくは覚えていないんですけどセールスマンだったかなんだったか・・・

とにかくその男を部屋にあげるのでした。

ちなみに普段夢の中だと私の場合自分の部屋と言ってもまったく現実では

見たこともない部屋だったり微妙に現実とはどこか違うんですが

その時は扉の配置や家具まで現実と一緒だったのを記憶しています。

で、その男がトイレを貸してくれというので廊下にあるトイレに案内しました。

しかしいくらたっても男が出てくる気配がない・・・。

根拠はないんですが、その男がトイレで俺を殺すために準備しているって感じました。

怖くなった俺は包丁を持ってトイレの前で待っていました。

「もし、変なことしたらこれで刺してやろう・・・。」って

トイレの前に行くと、中から音が聞こえてきました。

鞄の中からいろいろな道具を出している音・・・。

鉄の鈍い「ガチャ、ガチャ・・・」という音が・・・。

そのうち音がやみ静寂が訪れます。

トイレの前で緊張して包丁を持つ俺・・・。

しかしいくら待ってもやはり出てきません。

やがて冷静さを取り戻すと、そんなあの男が俺を殺す理由も根拠もないじゃないか・・・

って馬鹿らしくなってきて包丁をおろしました。

そのとき・・・。

トイレのドアがゆっくり開き、奴が出てきたのです・・・。

そうさっきの男はまるで別人みたいに顔に模様のはいった布をぐるぐる巻きにして

目と口だけを出し、シンドバットとかに出てくるような大きな鉈(なた)を持っているのでした。

しかもその目と口は人間の物とは思えぬ、まるで獣、邪悪な獣のようなものでした。

肌の部分は灰色で、目は充血し、口も真っ赤で・・・。

その顔はにったぁ〜と笑いながら近づいてきました。

その目に見られると俺の体は動くことが出来ずなすがままでした。

スローモーションで顔と同時に

鉈が俺の首元にゆっくり押し当てるように近づいてきました!!!

「首が落とされる!!!」と思った瞬間目を覚ましました。

「夢か・・・」と思ったのつかの間・・・。

もう朝になって外は完全に明るくなっていました。

しかし体が動かないのです。

それまでも疲れた時なんか金縛りにあうことあったので

「あ、金縛りだ。もう起きなきゃなんないのに弱ったなぁ・・・。」ぐらいに思っていました。

頭は完全に起きています。ふと自分が寝ている横を見ると!!!

枕のしわの間からさっきの奴の目と口がこっちをじーーーっと見ているではないですか!

数秒間自体を飲み込めず呆然とする俺・・・。

でも、それは現に目の前にある・・・。

自体を飲み込んだ瞬間、恐怖が襲いかかり、思いっきり叫びました。

「※○×!?%!!!」

その瞬間普通夢ならはっと気づくとか起きるとか、それが消えるとかって

感じじゃないですか?でも、

それは枕のしわの間にゆっくり「ずぼずぼずぼ・・・」って潜っていったんですよ・・・。

その時丁度体も自由がきくようになり、意識はさっきから覚醒したまんまで

そこを見つめて起きあがり、枕を触ってみたりなんかしたけどなんの痕跡もない・・・。

でも仕事行かなきゃいけなかったからそのまますぐ起きて仕事行きましたけど・・・。

なんか夢と現実が繋がってるみたいですっきりしない朝だったのを今でも覚えています。


ちなみに金縛りが解けるときなんて叫んだかというと。。。

「これは現実なんだぁ〜〜〜〜!!!!」

と叫びました。(笑)




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