侵あっちの世界ゾ〜ン・第八十四夜「風邪が治らない場所」
ろの字さん談
こんにちは。 私はいわゆる霊感はカラキシだし、心踊る「こっち」にも縁遠いんですが、 いつも楽しく拝見させて頂いております。 (以前「草」の今は無き「貧乏学生料理」にちょっとだけお邪魔しました。) さて今日は知り合いの解剖学の先生にお聞きした話です。 つまり「また聞き」ですが、実話だそうです。 高*馬場にある某「免疫関係の研究所」にはちょっとした逸話があって、 それはつまり「ここで風邪を引くと治らない(長引く)」と言ったものでした。 何だかわかりませんが、とにかく「空気が重く」て、どんなドライな人でも 「ちょっと違うな」と感じ、慣れるまでは息苦しくてたまらないそうです。 それもそのはず、この場所は以前、行き倒れた人たちが解剖・埋葬され、 戦前・戦中は目黒の某病院のような機能を果たした施設があったというのです。 で、先頃、そこに免疫学を学ぶ女子学生がアルバイトとして入りました。 彼女は明るく健康上も問題は無かったのですが、 案の定、「風邪を引いて」しまいました。 まぁ風邪なんか誰でも引くし、と思っていましたが、これが治らない。 あまりにも長引くし、悪化する一方なので検査を受けたら、 何と「結核」を罹っていたそうです。 ・・・彼女は「健康だけには自信がある」と言っていた人です。 環境の変化やストレスなど、間接的な原因はあるにせよ、 所内での反応は「やっぱりあの娘も」だったそうです。 なにせ吸ってる空気が「妙に重くて湿っぽい」やつですから。 行き倒れ、結核、免疫関係施設・・・、 出来すぎた連想ですが、彼女も科学者の端くれ、 病癒えた今もそこに勤めているそうです。 ただし、以前と違って最近はちょっと鬱ぎみだとか。。。。。 ちなみにこの研究施設、建つ時には地元の人から反対され、 建設中には掘り下げた地下から無数の骸が出てきたと言う事です。 |
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