あっちの世界ゾ〜ン第八十八夜「もしかして…心霊スポット!?」

ゆいこさん談


ろの字さんの話、怖かった〜

マジで、ぶるぶるしました。

実はゆいこは彼があっちの世界を体験するまで幽霊って信じてなかったんです。

すごい怖がりだったんだけど…

(インチキ臭い霊感少女だった友人Yの悪影響でもある。)

だからこの話は、ホントに先輩達に起こった事なんですけど、

ずっと「幻でもみたんじゃないの?」って信じてた。否、マジでブルったけど。

先輩、ごめんなさい…ホントに怖かったんだろうね。

前置きが長くなってしまいましたが、これは7年前の夏の話。


毎年夏にうちの部活は遠征をします。

去年と今年は違ったけど、それまではずっと、静岡県の某Yリゾートってとこでやってました。

夏!部活!合宿!といえば肝試し!

コースは、ガス爆発が起きた跡まで行って帰ってくるというもの。

1年上の先輩(Aさんとしよう)があたし達を怖がらせました。

「あそこは、沢山人がなくなったんだよ…」

まっさかー!といいながらも、すっごく怖い…なんせ暗い!

怖がらせ役なんていらなかったんです。

でも、何故かもう肝試しはやらないらしいんです。「えー!?」

A先輩にたずねると…「だって、ホントにでちゃったんだよ…」

それは、その前年の事。

霊感のすこぶる強いS先輩と、S先輩にすこぶる下心(?)のY先輩が

いつまでたっても帰ってこない。

「Yさん…もしかして…ああああああお(バキューン)!?」(あたし女の子なのに…)

皆が探しに行くと、真っ暗な道に1本だけ立った電灯、

その白い円形の光の中で先輩達が抱き合っています。

…でも様子が変。S先輩は殆ど気絶寸前。Y先輩は困り果てた感じで一言。

「…助かったよ…」

コテージに帰ってやっと落ち着いたS先輩が言うには、

爆発跡の祠(慰霊碑だっけ?)から、ずっと…

足首から下だけがずーっと、付いて来てたんだって…

あまりの「やな感じ」にS先輩の足は竦んで思うように動けない!

Y先輩は霊感0!でも、「ヤバイ…」ってのは判ったらしい。さすがケ(ダ)モノ。

急いで電灯までS先輩を連れていったら、ちょっとマシになって。

でもS先輩は光の輪の周りでグルグル回って、

なんとか入ろうとしている足首がずーっと見えてたらしい…

S先輩はすごく霊感が強くて、且つ絶対嘘なんて言わないのは皆知ってて。

だからその場に居た全員が思ったらしい。

「来年からはもう中止だな…ってさ。だから、もうやんないの肝試し。」

聞いてたゆいこたちはもう半泣き。

「……同じ敷地内なんじゃよー!!」

こういうHP来るようになってわかったけど、そこって結構有名な心霊スポットだったの!?

5日間も合宿してたよ…


あ、足首は皆が来たらきえちゃったんだって。

S先輩もY先輩も、悪いことはそれから何もなかったです。

2人が結婚したくらいで。

仲人さん足首。それがオチか!!!(じ、実話だってば…)

S先輩は、うちの大学内でもいろーんなモンを見てるらしく、

今度はその話をしようと思いますー。

では。長くて、しかもあんま怖くなくてスンマセンですー。




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