あっちの世界ゾ〜ン第四十五夜「UFOの写真」

森之真さん談


新耳袋の『黒い男たち』に準ずる話を書かせていただきます。

最初に断っておきますが、

この話は自分や自分の知り合いが体験した物ではありません。

昔、何かの本で読んだ物なのですが、既にその本が手元になく・・

いや、まだあるのかも知れませんが、

どうにも元の話が見つからないため、うろ覚えのまま書かせていただきます。


”A君の親友であるB君は、大変UFOに興味を持っており、

北海道にあるUFOの発着基地と言われている場所に行った。

B君は何も見えなかったが、

取りあえずその場所や空などを適当に写真に収め、戻ってきたという。

数日後、B君に

「すごい写真が撮れた!」

と言って家に呼ばれたA君は、あまりにもハッキリと

写っているアダムスキー形のUFOに心底驚いた。

「どうしたんだよ、これ!?」

写真に写ったUFOは、その基地と言われている

コンクリートで固められた場所に、明らかに着陸しようとしている。

「写真を撮ってるときには、全然見えなかったんだけどね。」

そう言って、Bは他の写真を出したが、確かに他の写真には何も写っていなかった。

・・それから数日後、突然Bが大学に出てこなくなった。

電話を掛けても誰も出ないことに不審を抱いたAは、Bの住むアパートに再び赴いた。

しかし、チャイムを鳴らしても案の定Bは出てこない。

「どこ行ったんだ?あいつ・・」

「すみませんが、あなたはB君のお知り合いですか。」

「!?」

突然背後から掛けられた声に、A君は思わず背筋を振るわせた。

恐る恐る振り返ると、黒ずくめの服を着た二人組の大きな男が、

無表情のまま其処に立っている。

「え・・ええ、そうですけど。」

そうA君が答えると、

男は「Bには過激派の疑いがある・・」と言い、Bの身辺のことを聞いた。

しかし、その話は段々とずれていき、ついには

「Bは、UFOの写真を持っていなかったか?」等と聞き始めた。

不審に思ったA君は、「Bは過激派なんかではないし、

そんな写真の話は知らない」と答えた。

男達は、A君が自分たちを不審に思っていることに気付き、そのまま去っていった。

・・それから再び数日後、B君の部屋に泥棒が入った。

しかし、部屋の中は確かに荒らされているが、特に取られている物もなく、

肝心のB君が行方不明のため、捜査は打ち切られた。

その後、B君の両親に頼んで部屋の中に入らして貰ったA君が、

B君の持っていた写真の束を探したそうだが、肝心のUFOの写っていた

写真だけが亡くなっていたそうである。

B君は、現在に至るも見つかっていない。”

・・と言うような話なのですが、やっぱり、MIBは存在するのでしょうか?

それにしても、其処までして隠さなきゃならない物なんでしょうかね。


長々と、駄文失礼いたしました。





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