あっちの世界ゾ〜ン第六十壱夜「ある下請け会社」

引き上げ屋さん談


初めてですがよろしいでしょうか

私が前にいた会社(確か日本で1番大きい県)での出来事を書き込みいたします。

その当時の私に付いてたニックネームは「引き上げ屋」 生産打ち切りにともない

貸与していた機械はもとより材料の一個まで根こそぎ持ち帰る ”最後の憎まれ役”

その仕事のとき上司は何かに理由を付けて同行しなかった、

いつもは同行するのですが、それが理由ではなかったのです。

無事?その会社に着いたのは13時だったと思います、恐怖はここから始まるのです。

貸与設備の確認、材料の数量チェックを行い何ら問題なく終え、休憩を取ることになり

事務所に入ったとたんコピー機の蓋、冷蔵庫3ドア引き出し付きのドアが(引き出しも)

突然開いたのです、まるで歓迎するかのように...歓迎ではなかった

次に社長室から”ズダーン”と物が落ちる音が、

そこには社長の写真がコンクリートの床の上にガラスは割れずに!

あれ前に来たとき社長の写真はなかったような気が

ん.そういえば社長は?いつもは必ずいるのにまさか...


まず材料から車に積み込む事になりましたが在庫数が合わない、

もう一度数を数えようと担当者と材料を数えていくと、動くんです視野の端で何かが

でもそちらを向くとなにもいないんです貸与設備以外は、

キョロキョロしていると担当者が

「見えましたか 」

そして大きな声で言ったのです

「社長じゃましないで下さい」と、”え゛ーーーーーーー”

この人なれてルー

これで終われば良かったのですが...続きは有るのです


続きは後日 上司の首から上がこちらを見てルー


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どうも 引き上げ屋です。すぐに続きを書き込みしたかったのですが仕事が忙しく...


おまちかねの続きです(誰もまってなかったりして)

材料はその一言で問題なく車に積み込めたのですが、設備の引き上げに問題が....

なにかが見えていたあたりの設備(父ちゃんかっこいいが買える額)のまわりが

なぜか暗い(雰囲気? 見た目?)ま、♪気にせず気にせず引き上げだ、

楽しい楽しい引き上げだ♪と、その雰囲気を振り払うために心の中で歌いながら

これがいけなかったのだろう、その設備に近ずこうとすると近づきたくない気持ちが

わき上がってくる でも引き上げないわけには行かない(父ちゃんかっこいいが

買える額)を置いていけるわけがない、上司にあれが出たので置いてきましたとは言えない、

なんて事を考えていると不意に見えたのです、それがその設備を操作しているかのように

すわった形に(こちらを見ているようにも)こちらに迫ってくるよう気配すら感じていました

担当者も見えたようで、又あの言葉が出るかとちょっと期待していると

「まずい すぐに外に出ましょう」、”え゛????”

飛び出すように外に出てから担当者が

「今日は帰られた方がよいと思います。」と言うのでその日は帰りました。

靴を履き替える数秒間生きた心地がしませんでした、もちろん(父ちゃんかっこいいが

買える額)設備は、置いて帰りました。

後日、その設備は社長が持ってきました。(足は二本ともありました)

社長は生きていたんです、お詫びもかねて持ってきましたとのことでした

あのときの話をすると社長は会社は、どうもあっちの人々には

居心地がいいらしくよくあることですよと笑っていました

いたずら(冷蔵庫の扉や数が合わない)などの対処は

「社長...」と言って怒るとやめるそうで害はないとのこと

もう片方は俗に言われるたちの悪い方のようで、

取り憑く事もあり困っているんですよと言っていました

笑い事ではない気もするが.....


後日談

半年あまりが過ぎたある日、別の下請け会社の社長から聞いた話によるとその会社は、

回りでも評判の幽霊会社だそうで、どうりで慣れてるわけだーでもその環境で仕事ができる

パートさんってもしかして全員あっちの人々....

この話は、私なりにとても怖かったのですが文書にすると、

恐怖ではなく笑いの世界になっている気がする。





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