唇あっちの世界ゾ〜ン・第六十九夜「後日談」
かずさんさん談
皆さんこんばんは、流離の現場監督かずさんです。 今日は以前お話致しました福岡の後日談を報告したいと思います。 一人取り残された私は、毎晩の訪問者に拙い九字で、 「天・地・玄・妙・神・辺・変・通・力・離」 と、切り祓い倍以上の工期と体力を費やし何とか工事を完了させて名古屋に帰ってきました。 しかし、帰ってきた私を待ち受けていたのは前任者T氏の恐怖の一言でした。 T氏曰く「お土産の明太子と一緒に会社に持ってきた」 筈の検定書類及び工事写真が忽然と消えてしまったのです。 書類一式の再度作成が通達されたのは言うまでも無く、 それを私にも手伝う様にと指示書まで廻ってくる始末です (TT) 覚悟を決め泊り込みで書類を作り始めると次々と問題が起きだしました。 手始めは図面をプリントアウトしようとするとプロッターが故障。 次に出力屋へCADのデータを持っていたら店のマシンが次々とフリーズ。 あげくにお使いに出した事務員さんがもっていったMOを無くしてしまい もう一度バックアップを取る為MOをスロットに差込んだ途端会社のマシンもフリーズ(TT) 再起動したら座標がめちゃくちゃに... 気を取り直し現像に出した写真を取りに行くとカメラ屋の兄ちゃんが一言、 「レンズキャップ外さなきゃ何も写ん無いですョ」と、真っ黒なネガを10本も... 名機「現場監督ズーム」にレンズキャップは無いんです。 日を追う毎に問題も起き続け、遂にT氏も蒸けました。 私一人での手には負えないと恥を忍んで仲の良い元請のM氏に泣きつくと、 「この現場呪われてるね〜、どの業者もお手上げ状態だよ。 かずさんもがんばってね〜、書類が無いとお金出ないよ〜(笑)」との冷たいお言葉... すでに締切りは忘却の彼方に... 今では、データの打ち込みをする振りして毎晩ここでROMしてます(爆死) |
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