唇あっちの世界ゾ〜ン・第八十七夜「続友達の家はお化け屋敷(金縛りの巻)」
獣人さん談
皆さんこんにちは。 この前書いたとおり、友人Kの体験談をお話ししようと思います。 Kがその家に引っ越しして最初に体験したのは「金縛り」でした。 話は、何かに追われ必死に逃げている夢を見ているところから始まります。 逃げているうちに大きな鳥居のある場所にたどり着きました。 ほっとしたのもつかの間、今度はその鳥居が自分の方に倒れてきます。 「よけられない!」と思った瞬間目が覚めました。しかし体が動きません。 ”金縛り”でした。 それまでの経験では、ただ体が動かないだけで怖い目に遭ったことが 無かったのであまり気にせず、2段ベッドの下の段で弟が寝ている 上の段を見上げながら解けるのを待っていました。 ふと気づくと、いつの間にか目の前に白い煙のような物が見えます。 それは最初ぐるぐると渦を巻いていたのですが、 回転しながらだんだん3つの固まりへと変化していきました。 その固まりも次第に形を変え、最終的には3つの「顔」となり、 無表情な男が2人、女が1人、彼を見つめながら空中をぐるぐると回っています・・。 彼の記憶はここまでで、その後は気を失ったのか、 寝てしまったのか分からないと言うことでした。 ただし、「顔」だけは今でもはっきり覚えているそうです。 次は、彼が体験した中で最も怖かったという話をしたいと思います。では。 |
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