唇あっちの世界ゾ〜ン・第九十四夜「青春の思い出ってやつね」
ちゃるさん談
こんにちわ(^-^)ちゃるです。 私は今までいわゆる「肝試し」なるものにキッチリ参加したことがございません。 理由? 怖いからでございます。 おバカ大学生のみぎり だまされて というか たまたまそのような場所を通りかかり、 「おおっ。そういえばこの近所に〜」というノリで引張っていかれたことは1、2度ございます。 そんなお話を・・・ 世田谷の仏教系の学校に通っておりましたので、 友達の下宿も世田谷が圧倒的に多かったのです。 そんな友達の下宿で宴会。 足りなくなった酒を追加にみんなで出かけた所からお話ははじまります。 松陰神社という幕末の学者吉田松陰先生を奉る神社の 近くに「某国○舘の学生もビビるスポット」がある! と唐突に言い出した友人がいたのです。 詳しい話を聞くと、普通のアパートなのですが一階の通りに面して、透ける青い ビニールでおおった板塀があり、物置のような建物がアパートに併設しているそうです。 毎夜 決まった時間になると 白い靴下の足だけが アパートから出て来て、物置の中に「ぱたん」と入る。 その間5mくらいなのですが、もちろん透けた塀の中に上半身は見えないというものです。 ちょっと かわいげ(?)ですが、足が通る所を外から見物していたある学生が たまたま「ほんとうだ〜」とか「おお」とか声を出したら、足はその人の前でたちどまり、 フッ!と消えその後、ずーっとつきまとう。というあんまり愉快でないオチがついておりました。 「無言で見てれば なにもないんだよ〜」 大馬鹿ですね・・・多勢に無勢・・・ 私の「いやかも〜」コールはかき消され、出かけることになりました。 総勢5人だったでしょうか。 「いいか、話すなよ。物音も立てるな」 (^-^; これでは まるで痴漢っす。 さて 馬鹿ものが見守るなか・・・果たして足は出るのか。 ふっふっふ・・・どうなったと思います。 その時間に私は真っ先に逃げました。 理由? 怖かったからです。 他のメンバーも無言で後を追ってきました。 かなり離れてから 「おーいい・・・お前が逃げるから皆つられたじゃないか〜」 「何がいたんだよ〜」「あ、俺はちらっと白いの見えた」 と非難ごーごー。 私は謝罪しました。 m(__)m みんなごめんなさい。 だって「足」塀の向こうじゃなくて こちら側を通ってるんだよ。ぱたぱたって。 で、確かに「足の形」なんだよね。 小さな白い顔みたいな固まりが集まってできた「足」 |
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