あっちの世界ゾ〜ン第九十六夜「黒い影に首を締められる話」

が〜ごんじゃさん談


そう、あれは僕がまだ19の頃の話しです。

僕は高専に通っていたので、その時は高専の4年生でした。

高専には敷地内に寮があり、4年生になると晴れて一人部屋になれ、

うきうきしていた時に奴はやってきたのです。。。

校内の寮は5つ寮と食堂がありました。

その食堂の一番近くの寮には十字池と呼ばれる小さな

人工の池と言うか、水溜がありました。

その十字池には言い伝えがあり、最初は真四角の形でしたのですが

昔、寮の屋上から学生がそこに飛び降り自殺した為、

供養を込めて角をコンクリートで埋めて十字にしたと噂されてました。

前置きが長くなりましたね。。

では、本編へ。

僕が一人部屋になり、数日が経ったある日、夢を見ました。。

僕は寮の風呂を上がり、部屋へとその池の脇の道を歩いていました。

夢の中で十字池が強烈な存在感を漂わしていたのを覚えています。

夢の中で不安になった僕は、やだなぁ〜と思い、走り出そうとした

その瞬間、ばしゃ〜〜!!!と黒い物体がその池から出てきました。

「ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」と夢の中で逃げ惑い。

自分の寮に向かっていき、もうすぐ入り口だ!!って時に

肩をがっ!と掴まれました。

「どわっ!」と同時に目が覚めたのですが。。更に

「っ・・・・・・」声がでませんでした。

なんと寝ている僕の上にさっきの黒い物体が乗り、僕の首を

絞めていたのです。。。そいつは真っ黒で、人の形をしていて

まさしく影といった物でした。。さらに追い討ちの如くその影が

にぃたぁ〜って笑ったのです。口が開いた部分がくっきりわかりました。。

金縛りにはあっていませんでした。

(ぐ・・・くるしい・・)と恐怖のどん底に陥った僕は再び目を開けることも

できずに、悶えていると。。どんどん苦しくなってきました。

(ぐぁ〜。。くそぉ〜死んでたまるかぁ〜!!どりゃぁ〜!!)

と上に乗っているそいつを足で吹き飛ばしてやりました。

その瞬間。。ぬるっという感触が足の裏に伝わってきました。。

あの感触と言ったら。。う〜〜。。。。。

そして勢いにまかせて起き上がるとそいつはなんと窓をばーんと開けて

外に飛び出して行きました。。3階の部屋の外へと。。。

あっけにとられていた僕に再び恐怖感が戻るには

時間がかかりませんでした。。(あわわわわ・・・・・・)

隣の友達の部屋に駆け込み寝ぼけている

友達の布団に入り寝てやりました。。うふふ。。

そいつは二度と部屋には現れませんでした。。

奴は霊というより妖怪ちっくでした。。。のっぺらぼ〜??

長々とどうもでした。ではでは。





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