こっちの世界ゾ〜ン第十九夜「二人の変態さん」

イカ太郎さん談


三宮〜元町〜神戸駅辺りの高架下は有名ですが、高速神戸駅〜新開地駅は地下になり、

こちらはちょっとカオスってます。

(関係者の方、すいません。でも、実話です。でも何年も前の事だから時効ですよね。)


1. 私が専門学校時代の頃、友人と2人でしゃべりながら地下を歩いていました。

 うす暗〜い向こうから何かがスキップして来ます。

 私たちはとっさに柱のかげに隠れました・・・。

 すると向こうから、楽しそうな歌声が、ドップラー効果で

 『・・・ーン。ラーン。ラララララーン。ラーン。ラララララーン。ラー・・・』

 そこで私たちが見たものは・・・

 セーラー服を着たおっさんが、赤みがかったムラサキ色の風をともなって駆け抜けていく姿だったのです。

 私「な、なぁあ。今の・・・見た?」

 友「うん。見たよ。」

 私「びっくりせえへんの?」

 彼「あれ、夏服やったやろ。オレ、冬服で見たんやもん。」

 ・・・彼はもう、2回も見ていたのです。(まだブルセラなんて言葉の無かった時代のことでした。)


2. そこから少し行った所にあるトイレでのこと。

 そのとき、私は一人で来ていました。

 おっきい方が、どっうっしってっもっしたかったので・・・

 (お食事中のかた、すみません。)三つある、真ん中でちょっとがんばってました。(ふう)

 すると、コンコン。コココン。コンコン。コココン。・・・ノックの音が・・・

 でも次の人のノックではありません。

 この個室と入り口側の個室から聞こえてきます。

 一瞬、霊体験かと思っていた私はホッとして「はいっ」と元気良く返事しました。

 次にこの間仕切りの壁側のスキマから何かがスルッズルッ・・・と入ってきます。

 (うおぉ!エッチッチィ!!)

 「なになになに!?」

 スケベ大王と化した私は、雑誌の切り抜きをみずから引き抜きます。

 そぉしてぇ、そこにはぁ・・・

 ・・・ふんどし一つのスッポンスッポンのオヤジが森の中でさわやかにポーズを取っている写真が・・・

 私は大急ぎで荷物をかかえ、逃げ出しましたとさ。





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