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第七六夜「忘れてたドバイの話」おかみさん談

お疲れ様です。おかみです。
ふと思い出しましたドバイの話。

「こっち」でも書いたですが、ドバイに行ったですよ。去年の11月の終わりに。
そいで、「砂漠ラリー」っていうオプション・ツアーがあって、それに行ったです。


夕方くらいに砂漠について、4WDで1時間ほどうねうねと砂漠を
走り回ったあと、ラクダにちょこっとのって、ベリーダンスを見て、
バーベキューの夕食、というツアーでした。

最初はどうってことなくて、途中、15分ほど砂漠の砂と戯れました。
このとき、インスタントカメラが砂まみれになって、
シャッターが降りなくなったのですね。
何回もかちゃかちゃ試してると、どうにかシャッターは下りてるようなのだけど、
歯切れのいい「かちゃ」って音がしない。でもフィルムを巻くことはできる。
「これ、写ってへんかも・・・」
って思いながら、とにかく振ったりたたいたりしてました。

で、その後またひたすら、走りまくって、奥地に到着しました。
ベリーダンスを見たり食事をするところはテントがいくつかはってあり、
その周りを柵で囲ってあります。
そのあたりから、どうもおかしい気がしましたよ。
まず、トイレを済ませてから、柵の中に入っていきました。
いよいよ空気が変。でも別に怖くはなかったです。
ただただ「???」な感じだけ。

で、ダンサーのおねえさんを待ってる間、民族衣装を着せてくれました。
イスラム教徒やアラブの王様風のあの衣装。彼と私も着せてもらいました。
駄目だろうなぁって思いながら、
まず彼の写真を撮ろうとシャッターを押しました。

「かちゃ」。音がしました。フィルムもまけます。
問題はフラッシュだけ。
真っ暗で、焚き火というか火のあかりと電球がいくつかしかないところで、
フラッシュたけなかったら、恐らくまともに写らない。だから、
必死にフラッシュのボタン、押してました。でもやっぱりうまくいかない。
運がよければ、っていうくらいの気持ちで、彼と私の写真を何枚か撮りました。

で、いよいよベリーダンス。
おねえさんが1曲踊った後、いきなり彼がいっしょに踊ろうと呼ばれたので、
フラッシュは無理だろうなと思いつつ、またシャッターを押しました。
白い光が一瞬またたきました。フラッシュがたけたんです。

思いましたね。「いよいよきたぞ」って。
で、ひとしきり、みんなでベリーダンスか
何だかわからないのを踊った後、食事になりました。
ベリーダンスの舞台(?)は、柵で囲われた敷地内の真中にあり、
柵の内側に沿うように、テントが4つほど張ってあり、
長いテーブルと、座布団のようなクッションが置かれています。

食べ物のテントのすぐ隣に、白人の観光客が陣取ってて、もう一組の
日本人のご夫婦が、舞台を挟んでちょうど反対側にあがって行きました。
一足先に彼もそっちに行ってました。

正直、嫌というか、なんか違う感じがしたんです。そのテントの奥のほう。
でも、彼にはそんなことわかるはずないし。
まぁ、怖くはないし、気持ち悪くもないから、そこに私も行きました。
落ち着かなかったですけど。

で、まぁ無事にツアーも終わり、ホテルに帰って寝ました。
夜中、何度も目が覚めて、落ち着かなかったです。その日に限って。
3時か4時前くらい、また目が覚めました。
そのとき、私の左肩に確かに彼の頭があたってました。

「ああ、まだ寝れる・・・」と思ったとき、
「パタパタパタ・・・」って室内履きのスリッパの音がしたんです。
「? トイレ行ったんかなぁ・・・?」って、思ったとたん、ぞくっとしました。
だって、彼の頭の感触が確かに左肩にあるんだもの。
恐る恐る振り向いたら、
白い影が、すっとドアの方に走って行くのが見えました。

ホテルの部屋って、たいていドアを入ると、左右のどちらかに
バスルームがあって、2~3m廊下みたいのが続いてて、
部屋が広がってるっていうつくりじゃないですか。
で、バスルームの反対側の壁にベッドの頭の部分があるという。
まさしくあの状態の馬鹿でかい部屋でした。

私がなおも振りかえって見てると、その女の子(?)は、
ベッドの頭がくっついてる廊下の端っこから、こっちをのぞいてる。
そのときなぜか、「あ、見つかっちゃった」っていう、
子供のいたずらっぽい声が響きました。
どうしようか、起きてみようかって、
一瞬考えてる隙に、女の子の気配はなくなりました。
そのまままた眠りにつき、朝を迎えました。

その日はもう帰る日でしたので、
ばたばたしてて、すっかり夜中のことは忘れてました。
で、帰ってきてから、彼は週末パチンコに行ったところ、勝ちまくったそうです。
不思議と。その話を聞いてふと、その子供のことを思い出して、
「そういやぁ・・・」って言ったら、「ラッキーなのがついてきた」って喜んでました。

でも偶然かと思ってたんですよ。だけど、写真を現像に出してびっくり。
フラッシュがたけなかった写真までしっかり撮れてる。
おまけに、彼の写ってる写真だけ、白と赤の光がいっぱい入ってる。
「おお、ほんものやぁ」
って思ったけど、やっぱり怖くはないので、ほったらかしにしてます。

ついこの前、あんまりこういうのを信じない彼がポツリと言いました。

「帰ってしまわはったんかなぁ・・・ドバイに・・・」。

何のことか一瞬わからなかったですが、すぐにぴんと来ました。
そうです、彼はあれ以来、負けまくっているのです。
きっと、ドバイにはパチンコなんてないから、
遊んでみたかったのかもしれませんね。幽霊さんも。
彼はずっといてほしかったようです。はい。

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「それは・・・」いたこ28号談


ドバイの座敷童(^^

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2007年10月09日 22:33に投稿されたエントリーのページです。

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