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第二九夜「〇〇山の霊」りりーさん談

こんばんわ。
初めて投稿いたします。いつも楽しく拝見しています。
タイトルは〇〇山としていますが、
洒落にならないくらい憑りつかれやすいのであえて隠しています。

以前、面白がって訪れた人が悲惨な目にあっていますので・・・。
私の友達の体験談です。あまり面白くなければ削除してくださいね。

私の友達は男女4人で肝試しに行きました。
場所はかなり地元でも有名な心霊スポットです。
仮にA子、B子、O君、U君としておきます。
A子はもともと霊感がすごくあるので行きたくないと
言ったのですが3人に押し切られる感じで仕方なく行きました。
そこまではかなり距離があったので車で行く事になりO君が運転して、
A子は助手席、B子とU君は後部座席に座っていました。
まず、着いてすぐに石段がドーンと目の前に現れました。
この石段は手をつないで順に横に一列に並んでい~ち~に~さん~と
数えながら一番上まで登ると全員石段の数が
違うというのでみんなで試してみようということになったのです。
上まで登ると噂どうり、やはり石段の数はバラバラです。
その時点でA子は泣きながら帰ろうと言っていたのですが
強引に大丈夫だからと言われてどんどんつれていかれます。
怖くて怖くて、とうとうA子はしゃがみこんでしまいます。

O君は『別にどうってことないやん』

と言うと赤ちゃんの鳴き声が聞こえたのです。
それもだんだんと近づいているみたいに泣き声がすぐ近くでします。
驚いたみんなは一目散に石段へ向かって走り出しました。
するとなにかがズリズリと
ひきずるみたいな音が走る速さに合わせてついてきます。
4人は転がるようにして石段を降り、車に飛び乗り車を発進させました。

O君:『びっくりしたなぁ。あれなんやったんやろ?』
U君:『なんかついてきとったよな?』
O君:『あれは気のせいじゃないやろ。』
B子:『でも、車が動いてよかったよ』
A子:『・・・』

4人はたわいもない話をして今起こった出来事を忘れようとしていました。
その時A子が言ったのです。

A子:『みんな、なんともないん?』

3人はナンの事かわからないようでした。
その夜は、O君の家でみんな泊まって翌朝車の所に行くと黒い車のボディに
無数の数の赤ちゃんの紅葉のような手形がベタベタついていました。
A子は言った。

『昨日の〇〇山は水子さんの供養の場所なんやで』

そう、A子は以前子どもを身ごもった経験があった。
しかし、以前付き合っていた男性に捨てられやむなく子どもを中絶したのです。
その時、供養してもらったのがあの〇〇山だった。

A子は、『おもしろ半分であそこに行くのは最低や』と怒っていました。

その後、B子はU君と結婚しましたが
子どもを妊娠しては流産の繰り返しをしています。
これも怨念なのでしょうか?
A子は今よい男性と結婚して子どもを産んで幸せになっています。
B君は今行方不明です。これも怨念なのか、はたまた偶然なのでしょうか?

長くなってすみません。あまり怖くないですね・・・。
ごめんなさい。

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2007年08月21日 23:49に投稿されたエントリーのページです。

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