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第五四夜「実録最低子供時代」ぺり公さん談

私の育った家。それは、我が実家ながら最低な不気味の家でした。
古びて薄暗く、おまけに平凡な和室8畳の部屋が、仏間兼母の寝室。ふすま一枚隔てた隣が私の部屋でした。母は毎晩毎晩、うなされていました。うめき声が次第に大きくなり、

うううぅう~~っ

と、不気味な歌声のように、異様な抑揚が付き始めるのです。それに呼応するようにふすまが

ガタガタガタ

と、ひとりでに揺れだします。夜は最低でした。母の声はどんどん大きくなり、叫び声のようになっていきます。そして、最後には

ギャアアアアァァーーッ

と、女の喉から出るとは思えぬ絶叫を発するのでした。

そして静寂。

一番恐ろしかったのはこの静寂でした。母は何事もなかったような声音で、

「○○子?」

と私の名を呼ぶのです。

「・・・起きてるんでしょ?」

母が起きあがる衣擦れの音。それは近づいてきて、すーっとふすまを開けるのです。私は脂汗を密かにかきながら、一生懸命寝たふりをしています。

「起きてるんだろ?」

これが我が家で夜毎繰り返された恐怖の儀式でした。それにしても、母は一体何の夢を見てあんなにうなされているんだろう。聞いてはいけないような気もしましたが、もう耐えられない。ある日私は思いきって母に訪ねました。

「泥棒が入ってきた夢を見たんだよ」

母はそう言ったきり、何故か怒りだし、それ以上のことを話そうとしません。こっちも必死で食い下がりました。もう、あんな怖い思い、イヤだ!無理ならせめての慰めに、本当の所を聞いておきたい。私のしつこさに根負けして、母は本当のことを話してくれました。真夜中になると3人の真っ黒い人が母の部屋に入ってくることを。そのうち一人は、亡くなった母の実母、つまり私の祖母。もう一人は亡くなった母の夫、すなわち私の父。そして残る一人は・・・

この私だったそうです。

この3人が、母の枕元に夜な夜な立っては、じっと睨みつけるのだそうです。そこで納得がいきました。なぜ、母がいつも私の名を呼んだのか。なぜ、私が寝ているところを確かめに来たのか。そーか、そーいうわけだったのね・・・!そんな母の子である私ですが、おかげさまであっちには縁がなく、日々息災に過ごしておるのです。今の所は。

あ~一度誰かに話したかったのですっきりした(^^;)かあちゃんゴメン!もう20年も昔の話だからいいだろ?!長々としつれーしました(*_*)


「わしの母も別な意味で怖いす」 ちゃるさん談


はじめまして、こんにちわ。

わしの母も「あっち」系はぜんぜん見ないけど極度に寝ぼける性質で、ある意味怖いす。
この間、あるゲーム(バイ○ハザード、コードベロニカ)の冒頭を少し見せたら、夜中にてきめんにうなされたそうです。(父談)
翌朝、詳しい夢の話を聞いたら田舎の墓地(まだ土葬の墓もたくさん残っています)から曾おじいさん以下、自分の家の身内がゾンビで蘇ってきて、竹林ごしにうめきながら、迫ってきたそうです。

他にも寝ぼけ話は跡を絶たずなのですが、それは「こっち」になるので遠慮させていただきます。

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「そうなんです。」 ぺり公さん談


ちゃる様返信感謝です。お互い、すばらしい家庭環境に育ちましたね。
ボーダーなんですね。
バイ○ハザードはPS版皆勤賞の私ですが、いっちどもうなされたことはなく、この遺伝子は受け継がなかったらしーです。よかった。

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「Re: 実録最低子供時代」Renさん談


何故にぺり公さんがお婆様とお父様とそこにいたのか..
不思議ですね。
ちなみに、うちの母も未だに毎晩唸りながら寝ています。
自分の唸り声に目が覚める事もあるよーで..。
何でも頭から帳簿の数字が消えないそうです。(^-^;)

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2008年11月24日 13:33に投稿されたエントリーのページです。

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