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第五六夜「入れて欲しがる女(前編)」Saturaさん談

はじめまして、Sakyoといいます。いつも読ませてもらってるのですが、あまりにも怖い体験をしたので投稿させてもらいます。

前編で書く内容は、友人が体験したことです。本当は、ある出来事があり、それについて問いただしたところ、この友人の恐怖体験を聞かされたのですが、この話しを先に書かせてもらいます。ある出来事のほうは、後編にて書きますね。

友人は最近仕事が忙しく、自宅に帰るのは2時~3時になっていたそうです。この自宅というのは、8階建てのマンションで7階にある部屋です。いつものように、帰りが2時を過ぎていて疲れきってマンションにたどり着きエレベーターで部屋まで行ってとっとと寝ようと思っていたそうです。エレベーターに乗込み7階のボタンを押します。

この時間だと利用する人もほとんどいなく直通なのですが2階で止まって扉が開きました。でも、待ってる人はいなかったそうです。それで、「おかしぃなぁ・・・」と思ったそうなのですが、なにやら、廊下の奥の方から誰かが走ってくる足音が聞こえます。「あ、誰か乗るのかな?」と思ったのですが、「開」のボタンを押すより早く扉が閉まってしましました。「ま、いっか」とその場は何も気にしなかったのですが3階でまたエレベーターが止まり扉が開きました。「おっかしぃぃなぁぁぁ・・・」とただ不可解に思った直後身が凍る思いをしたそうです。

またもや、廊下の奥の方から走る足音が聞こえてくるのです。
それも、どうやらこっちに向かって走って来ている様子・・・鳥肌がぞわわっっと立ち、あわてて「閉」ボタンを押したそうです。

心臓がドキドキしながらも、「もしかして次の階も止まるのでは・・・」と直感的に思ったそうです。直感は当たり、4階でも止まり扉が開こうとします。扉が開く前から、「閉」ボタンを連打したのですが、やはり、ある程度開いてしまします。

その開いた時に、エレベーターの中からは見えない位置だったのですが、もうエレベーターの近くまでその走る足音が聞こえてきてたそうです。それと、苦しそうで、くぐもってはいるが女らしき声で「い゙れでぇぇ・・・」と聞こえたそうです。

もう、半ば気絶しかかりそうになりながらも5階でも止まると確信して、「閉」ボタンの連打。

それで、また5階で扉が開いてしまったわけなのですが、ちょっとだけ開いて閉る瞬間、廊下からエレベーターホールに走り込んで来た人が見えたそうです。

友人はもう恐怖で泣き叫びながら、「閉」ボタンを連打してたのですがついに6階でまた止まり、扉が開いた瞬間、2m近くの目の前に目をかっと見開いたバサバサの長い髪をした人が、こっちに向かって走って来てて先ほど言っていたと思われる「れでぇぇぇぇ」の部分をその人が喋っているのを聞いたとこで気絶でもしてしまったのか記憶が途切れているそうです。

気が付くと自宅のベットの中にいたそうです。

夢だったのかとも思ったそうですが、どう考えてもそれはないと本人は言い張っています。

とここまでが友人の恐怖体験なのですが、いまいち、信じられない話しですよね?わたくし本人もあの出来事が無かったら嘘かと思った事でしょう。

あ、でもこの話しをあの出来事の前に聞いていたとしたらもっと怖い思いをしていたのかもしれません。

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2008年11月30日 23:21に投稿されたエントリーのページです。

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