みなさんこんばんわ。
ローキック小学生です・・・
じゃなくてボウレンジャーです(失礼しました)
前回、ラップ音の多発する霊園の話を書いた者です。
今回は私の地元、
T県のとある自殺の多い橋で隊員たちが体験したお話です。
また音だけですが、かなり肝を冷やしたとか(当事者達談)



ある週末の夜、何時も通り私は廃墟戦隊ボウレンジャーのアジト、
「汚いオートスナック」(24時間営業)へと足を運びました。
前日からメンバー達とは話がついていて、どの辺へ向かうのかも
あらかた知っていた私。今日も今日とて出動だ~い、と慣れ親しんだ
シチュエーションに最近ではちょっと浮かれ気味、ルンルン(ォォ
店の中に入ると一番乗りの隊長の姿がありました。
今回の面子は、隊長、私、T兄弟、
S氏 F氏、の合計6名でパーティーが組まれました。
その日の天候は快晴、
しかも新月というボーレン活動には恰好の条件が揃っていました。
深夜一時を回り、メンバーが揃ったところで出動。
T兄氏の愛車、「スープラ」に大の男が6人も乗り込む。
熱帯夜である事も手伝って、男ばかりで寿司詰状態はかなり
厳しいところでしたが、一時間ほどで現地に到着、ああむさかった~。
時間は深夜2時を少し過ぎたところでした。
良い時間。早速作戦開始です!(笑)
現場はY市をちょっと過ぎた何とか山山中(名前を忘れました)
車一台分くらいの幅が有る砂利の山道を、距離にして
約500メートルほど進んだところに渓谷があって橋が架かっています。
其処まで行って橋げたにライターを置いてくるのが今回の作戦でした。
その日は新月、多少開けた場所にいるとはいえ深夜の山の中です、
鼻をつままれてもわからないほどの暗闇が辺りを包み込んでいます。
「懐中電灯じゃ心細い」
そう思っていた私は背負っていた
リュックを開けて禁断のアイテムを取り出しました。
商品名「バトルライト」(笑)
消費電力100ワット、25万カンデラパワーを誇る最強にして最後の切り札です。
その光量は凄まじく、見通しなら1キロは軽く光線が飛びます。
こいつならどんなに暗い所だって真昼のように照らし出し、
お山の狸もびっくりの・・・
「却下」
って、ええッ!!!!??
説明も終わらぬうちに隊長が発した言葉でした(号泣)
「今回は雰囲気重視の肝試し形式なのにそんなもん持ち出すなー」
と怒られ、更にトドメの一撃に「それ持つなら一人で行け!」
のお言葉。は~、せつないやるせない(ちゃんちゃん)
気を取り直して・・・
適当にペアを組んで一組目がライターを置きに行き、
もう一組がそれを回収するというルールで行くことになり、
隊長とF氏、T弟氏と私、T兄氏はお留守番と言う形に決定。
まず先行は隊長とF氏、グリーンの100円
ライターを橋を渡った先に置いてくると言う事で出発しました。
「いってらっさい」
ちょっぴりブルーな私(笑)を横目で睨み、
隊長とF氏は暗闇の中へ姿を消しました。
これからとんでもない現象に遭遇するとも知らずに・・・。


すいません、前置きと馬鹿話がながすぎました(^^;;;;;


か、か、か、怪現象!(ォ
こんばんわボウレンジャーです(汗)
やってしまいました。S氏が消滅・・・(を
すいません、S氏の事をすっかり忘れていました。
ええとS氏はT兄氏と組んで3組目として現場へ行く予定だった
のですがハプニングのせいでペアで行く事は出来ませんでした。
3回目は全員で行ったもので・・・。
二人でいけなかったと言う事で
お留守番と書いてしまいました(T兄氏と共に)
ネタがちょっとばれてますね・・・(汗2)
突っ込みを入れていただいた さむさん 有難う御座いました。
そして、既にお読みになってしまった方々、申し訳ありませんでした。
ああ、失敗(光る汗)

それからお待たせしましてゴメンナサイです(輝く汗)

~~~~~閑話休題~~~~~

ええと、暗闇に姿を消した隊長とF氏。彼らを待ち受ける運命や如何に!
好評のシリーズ第二回(てゆーかまだ二回じゃん!)いってみよう!

彼らが旅立った後、キャンプ(車を置いてあるちょっと開けた場所)に
残った私達は、雑談に興じていました。足を蚊に食われるなど、それはそれで
事件でしたが、前回行った廃墟の話題などで盛り上がりそこそこ楽しんでいました。
20分くらい経ったころでしょうか、
山道のほうから人が走って来る足音が聞こえてきました。
程なくして、先の二人組が姿をあらわしました。
私達は二人の様子を疑問に思いました。どうして走って来るの?。
いつもは無用なトラブルを防ぐ為、どんな事があっても、
何が起こっても決して走るな、と言う掟がある廃墟戦隊ボウレンジャー。
しかし彼らは走って来ました。
何かあったね。私達は心をときめかせ彼らの報告を待ちました。
後方をしきりに気にしながら二人は私達の前までかけより、
上がった息を整えつつ事情を説明しはじめました。二人が言うにはこうでした。
口数も少なめに現場へ足を運ぶ二人。
周囲を気にしながら歩みを進め10分程度で目的の橋に到着したそうです。
橋を渡りきり、そのたもとの柱の上にライターを置き、任務完了。
適当に風景などを眺め帰ろうとしたそうです。
橋の中央付近に差し掛かった時、ふと隊長の頭に浮んだ疑問、そして好奇心。
そう、下を流れる川から、今自分が立つこの橋がどの程度の高さにあるのか、
覗いて見たそうです。この橋はコンクリート製で、長さは大体15メートル位です。
そして橋の欄干ですが、その高さは道路の縁石程度しかありません。
だから気を付けないと簡単に落下してしまいます。
そんな関係から自殺が多いのかもしれません。
・・で、隊長は下を覗きながらこう言ったそうです。
「ここら辺から飛び降りるんだろうねぇ」
「10メートル以上ありそうだし、こりゃ落ちたら確実に死ぬわ」
と言いきるか言いきらないかの時・・・・

       <どぼぉ~~~~~~~~ん>

暗闇と静寂が包む深夜の自殺名所。
唯一聞こえるものと言えば蛙や虫の鳴き声、
そして眼下を流れる渓流のせせらぎ。
そんな静寂を打破るかのごとく今、
あたかも人が飛び込んだような重々しい水の飛沫音。
すぐさまパニックに陥るような状況です。普通の人ならきっと
100mダッシュ10セットを楽々こなせるような俊足で、
その場から駆け出している事でしょう(笑?)
しかし、二人は冷静でした。
瞬間的にヤバイと思ったそうですが、ここでパニックになったら
下手をすれば橋から落ちる可能性もあります。
(橋の幅は大体車一台分くらいです)
取り敢えず声を掛け合い冷静に勤めようとしたそうです。
「おい、今の音聞いたよな?」
「うん」。二人の間で交わされた会話はそれで精一杯だったそうですが・・・。
今にも走り出したい衝動に駆られつつも歩いて橋を渡り切り、
やっとの想いで地面に足を置いた二人。
しかし背中より感じるプレッシャーは二人に休息を与えなかった。
心の底から湧き上がる恐怖心には流石の二人も勝てず、
次の瞬間にはどちらとも無く走り出していたそうです。

これが彼ら二人の話の顛末です。
話を聞き終えた一同はそれを聞いている最中も終始無口でした。
しかし!そこでさらに問題発言が!!!
T弟氏です。「Oさん、じゃあ行きますか」(Oは私)
がび~~~~~~~~ん(爆死)
なぜこの状況でその言葉が出るですか!?
そう、このT弟氏、かなりの強者で、たとえ幽霊が出ても
「ぶっ殺しますから」が口癖の変態です(なんて失礼な・・・変態て・・・)
てゆーか幽霊なんだからぶっ殺す前にとっくに死んでるって!
じゃなくて本当に行くの!?って、もう行ってるってか~~~~(怖泣)
びえ~~~~~~~~~~~ん!

と言うわけで第ニ陣の出発です・・・。
今度は私の番、一体どうなるんじゃ~~~~・・・・・。

今この文章を書いていられるのは、無事に生還できたから?
それとも幽霊になった私がキーボードを叩いているの?
ふふふ、どっちでしょうねぇ(えっへっへ)

私が怖がりながらも首を縦に振ったのは、バトルライトの使用許可が下りたからです。
使わせてくれにゃ行きませんよ、当時の私なら・・・。
さて、ライターを回収すべく第3班が出発して数分、
私は真っ暗な山道をT弟氏(以下T氏)と共に橋へと向かっていました。
道幅約二メートルと言ったところでしょうか?
砂利が敷いてあるとはいえ暗闇の山道、足場は決して良いとは言えません。
空も真っ暗、周りに生茂る木々の間からも闇が滲み出していました。
「怖いよな~」
何気なく私が発したその言葉にT氏は
「いや、全然」(膳膳)<ドンドン>と言う感じで・・・(爆)
その後私は無言、本当に怖くないんかい?とT氏の発言に
疑問符を浮べながら現場に到着、早速ライターの捜索を開始しました。
   ・・・し か し・・・(裏メガテン発生ではないです)
(を方々手分けして探しているにも関わらず、ライターは発見できませんでした。
隊長曰く、橋を渡って左側の柱の上に置いてきた、と言っていましたでも、
その柱の上、近辺、茂みの中、あれこれ探しましたが発見できません。
狭い橋の上です、それほど見つけにくい場所ではありません。
虎の子ライトを使っていても、そこに無いものは見つけようが無いです・・・。
仕方なく私達は帰る事にしました。
振り返りふと橋の上を見ると濃い靄が立ちこめていました。
来たときは片鱗すらなかったのに・・・。
少し前から風も出てきて私のジャンパーのすそを揺らしています。
しかし、「靄」は揺らぎません、その場から微動だにしないのです・・・・・・・・。
T氏はそのことに気づいているのかいないのか、スタスタ橋を渡って行きます。
私も置いて行かれるのは嫌なので歩みを進めました。
そのとき丁度T氏が靄の中に入りました。
その途端、靄はすう~っと消えて行きました。
「!?」
私は一瞬硬直しました。
「何ゆえ消えるですか?」
思わず発した言葉にT氏が反応、
「なに?どしたの?」
やはり、やはりT氏は気が付いていませんでした。
「い、いや、なんでもないっす」
私は何も言わずにT氏に近づき先を急ぐように促しました。
私はこの事は誰にも言わない事にしよう、と心に決め
(いや、その時はなぜかそう思ったのです)
キャンプに帰った後もメンバーには話しませんでした。
・・・ややあって、T氏が事情をすべて話し終えると隊長とT氏の間で揉め事が発生。
F氏が仲裁に入り両方の主張を取り入れ、結局全員で確認しに行く事になりました。
結果は、私とT氏が見たとおりライターは消失。行方知れずのライターを
これ以上探しても無意味、おとなしく帰宅する運びとなりました・・・。

結局、現在に至ってもライターがどこへ消えたのかは不明のまま(当然で
すね)その事は今でも隊の中で語り継がれています(笑)
まあ、風で落ちたとか、誰かが持っていったとか、納得の行く
考え方も出来ない事は無いですが、普通に考えると
あの状況で人がいるとは考え難い場所です。
好き好んで誰があんな薄気味悪いとこに行きますかってんだ(笑)
何よりあの橋の柱、中央が窪んでいるんですねぇ・・・・。
球形の物なら嫌でも中央に転がります。
ライターも窪みの中央に置いたと言う事ですし、
よほどの風が吹かない限り、落ちると言う事はまずあり得ないのでした。
あ、私の見た靄の事はかなり後になってから皆に話しましたとさ(笑)

終り。

尻すぼまり・・・・。